映画37/100「We Margiela マルジェラと私たち」

マルタン・マルジェラについて、関係者へのインタビューで綴るドキュメンタリー。核になるのは、共同創始者ジェニー・メイレンスの言葉、断片的な記憶、ここに、いろいろな関係者が思い出を補足していきます。

が、“We”のメンバーは、語れる言葉を持たないのです。それが、ルールだったから、秘密、内緒が約束だったから。

ブランドのアイコンは、空白。Weは、白。真っ白。

まるで、不意に終わった物語を持て余す不条理劇のように、取材は、終わります。

わからない。語らない。が、伝わるし、わかる気がします。エンドロールまで、かっこいい!

追記。
メモした言葉。
「やり過ごすことは出来るが、心には残る」
「白いスクリーンにその人が映る」
「出直す必要がある」

ジェニーが降りて、ブランドは売却され、マルジェラは失踪します。
ブランドコンセプトは、今も健在。
ビックメゾンがデザイナーを替えていくように、モードを生み出すアイコンの役割でいいのかもしれません。
ネットのレビューによると、マルジェラ本人が関わる映画も公開されるようですから、そのあたりも合わせて見てみると、もっとつかめるのかもしれません。

でもね、ひとつだけ思ったことがあるよ!
ジェニーの降板は、裏切りに見えたかもしれないけれど、彼女も含め、誰ひとりとして、あの時間を悔いてはいない。懸命にやって、全力を尽くして、なお、届かなかった、続けられなかっただけ。足らないパーツは、どうやったら、埋まるのでしょうね。信頼を裏切る、自分が作った場から逃げる、捨てる代償は大きのでしょうね。

ひとつひとつ、手作り、オーダーメイドならば、また、違うのでしょうか?
でも、それはそれで、意に染まぬ顧客もいるだろうし、インスピレーションがわかないこともあるでしょうし。値段だけ決まって、商品を発表していないのに、完売になる恐ろしさ。自分の名前で、自分が承認していないものが市場に出回る恐怖。ファッション系のドキュメンタリーは、これまで思いもしなかった世界を見せてくれます。おしゃれ、怖がっていてはいけませんねー。でも、着られないだけどね(サイズ的に? プライス的に?)。

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