「予定していた人がいけなくなって。よかったら、見ませんか?」で
回ってきたのが、仁左衛門さんと玉三郎さんの四谷怪談です。
「行く行く!」と返事をしてから、私は、絶不調に。
熱がエンドレスなんですよ。しょうもないの。
7.3と6.6の間を行ったり来たりです。
平熱低いから、この程度でも「調子悪」になります。
ぐーっと上がってくれたら、「検査しなきゃ!」でしたが、
「いやいや、これは、ただのストレス発熱」だとなんかわかっていて。
もともと熱を出しやすいんですよ。
昔は、一本原稿を書くだけで、発熱してましたよー。
なんか神経と発熱のシステムが近いって言われたことがあります。
「そんなに熱出すの、おかしいから病院に行け」って言われて。
実際、映画『サマー・オブ・ソウル』以来、私は元気なんですよ。
映画の中の熱をどうキープして、日常や原稿に落としていくかを
ずっと考えています。
が、リアルな世界では、先週の日曜日のストレスがすごく、
もうイヤなことは終わりにしていいんじゃないかと思うくらいで。
でも、まあ、ここはガマンのしどころな気がするから、
自分のご機嫌を取って、なんとか乗り切ろうと思っております。
(ちょいと、「は?」がありました。まだ飲み込んでないぜ)
で、無事に6度を切って(低体温)、
歌舞伎座に行きました。ありえないくらい、ガラガラでした。
ホラ、間引き販売だから!
まあ、すごいものを見せていただきましたよ。
玉三郎さんの丁寧で女性らしい所作、ただ、薬を飲むだけで、
どうしてあんなに優雅なのか。
対する色悪の仁左衛門さん。
あれだけ、男映えがしたら、そりゃ、怨霊も蹴散らしますわな。
また、人が人ならざるものになっていく過程を非常に丁寧に見せてくださり、
もうオペラでガン見なわけですが。
あれだけ、きっちりやってくれたら、お岩様も浮かばれるのではないでしょうかと。いいものを見せていただきました。
そして、松竹さんの感染予防は、超本気です。
「黙」 この一文字のみ。
歌舞伎座アフタヌーンティーの存在に気づいたこと。
歌舞伎座前のお蕎麦屋さんが閉店していたことに驚きました。