昨日、今月最大のイベントが終わりました。
花粉のため、基本的に予定はなし、仕事と笙の稽古だけに絞っていたのですが、
結婚披露パーティーとなれば、うかがわずにはいられません。
しかし、表題通り、場所はブルガリ銀座タワーのプライベートルームでして、
これはもう、相当なプレッシャーでした。
まず、頭に浮かぶのは、「何を着ていけばいい?」です。
ホテルなら、カラーフォーマルドレスでいいと思うのです。
それは、かろうじて持っています。
でも、場所がブルガリですから、レストランウェディングに類するはずで。
また、プライベートルームというのも、ナゾを深めます。
どちらかといえば、スーツとか、そちら?
しかし、先日も書きましたが、フォーマルマナーはガチガチで、女性の場合、
ふたつに分かれるツーピースやスーツはふさわしくないとされています。
男性のスーツはいいんですかねえ?
もうホント、よくわからないのですが。
新郎新婦がひと世代下なのも、悩ましいところです。
同世代の結婚披露宴と違い、ある程度の落着きは欲しいし、
かといって、父兄になってもいけません。
ものすごく悩んで、二回もカラーフォーマル売り場に足を運び、
結局、アクセサリーからバッグ、靴と全部新調しました。
新調したところで、次に使うアテもないのですけれど(笑)。
ネットで読めば読むほど、わからなくなるのです。
「ある程度年齢がいけば、和服しかないのか?」
でも、その和服も、親族とのかぶりとか、いろいろ考えないと
いけないようで。
「年齢に応じて、スカート丈も長く。17時以降は特に」みたいな
表記もあります。
大勢集まるから紛れることはわかっていても、でも、たまに
「それはないんじゃない?」があったりして。
白っぽい色はタブーは有名ですが、今回もあれこれ迷う私に、
スタッフが生成りストールを持ってきたりして……。
「いや、それはないですよ」
ある程度知識を入れていかないと、お店の人のススメも結構、危険です。
ミュールは、やはりNGでしょうし。
でも、気楽に売ってたりしますしね。
大騒ぎして、なんとか服装を揃え、ネイルサロンにも行き、
さらに、ヘアメイクもお願いして、会場にたどり着きました。
今回は事前の情報が少なすぎて、知り合いがいるかどうかもわからないし、
着席なのか、立食なのかも見当がつきませんでした。
これは、かなり大変です。
幸い、行ってみたら、会場で知り合いにたくさん会えて、楽しく過ごせました。
ありがたいことです。
ただ、「もし、ひとりだったら」を考えて行ったので、お連れ様のいない人に
目が向きます。もしかしたら、お知り合いがいらっしゃない???
なんとなく、話しかけて場や人をつないだりして。
あちこちで、そんなことをしていたら、生まれて初めてといってもいいくらい、
みなさまにほめられてしまいました。
「えらいねえ」
いや、知り合いがいるから、出来るんですよ。ひとりじゃ、無理無理。
パーティーの一人参加って、本当につらいので。
でも、そのつらさ、意味ないじゃないですか。感じなくていいはずの
つらさじゃないですか。
過去にも、いっぱいありました。
友人の結婚式の司会を頼まれたはいいけれど、ゲストは国内外のバレエダンサーたち、
知り合いゼロのところに投げ込まれたり……、英語話せないのに!
仕事がらみの大規模パーティーで、ひとりポツーンとしたり……。
招く側がちょっと配慮しないと、2時間、3時間、
「なんだかなー」「もう帰りたいよー」の状態になりますよね。
いやー、切ないものですよ。ひとりぼっちパーティーは!
最初のきっかけさえあれば、場に入れるものですが、それがないと、
難しいですよね。ひとりから、お連れ様がいる方には話しかけにくいですから。
中には、自分の連れとしか話したがらない人もいますしね。
ともあれ、無事にお開きに!
新婦は美しく、新郎は素敵で、ふたりともとても幸せそうで、
嬉しくなりました。
新婦の表情がいいのですよ。
くるーっと見渡して、「ああ、自分の好きな人ばっかり!」って。
あの表情を見れただけで、大騒ぎしてうかがった価値があります。
2人の女性のテンションが明らかに違ったので、好奇心が働いて
聞いてみました。
「あの、どんなお知り合いなんですか?」
「大学の友達です!!!」
ですよね!!!
そうそう、学生時代の友達の結婚は、楽しいんですよね!
よくわかります!
そのうち、ひとりでいらしていた同じ大学の後輩ちゃんもみつけて、
「先輩がいるよ」とお引き合わせしたら、感謝されました。
「おかげで、会えました!」
新郎新婦との写真を撮り損ねた人に気づいて、カメラマンさんに
「彼、撮れていないから、すみませんが、誘導してあげてください」と
お願いしたり……。
地味に、働いてましたねー。なんで、働いているのか、
よくわからないですけれど。
でも、こういう風に動ける人、いると便利ですよね。
本来は、パーティーコンパニオンは、そういう役目も担うのかしら?
そこまでの接客、見たことないですが。
パーティープランナーでも、こういうところは落ちちゃいますよね。
新婦の遠縁にあたる女性は、こんな風におっしゃいました。
「あなた、人が好きなのね。人に対する好奇心がすごいわ」
そうですね、私は人が好きなんです。
初対面のときに、特に、すごくアンテナが働くのです。
「あ、今、ちょっと居場所がないと感じられているな」とか、
「のど、乾いているよね?」とか。
転職するなら、接客業かなーって思います。
パーティーの前には、ひとりで10階のバーに行きました。
万一、一人ぽっちだったら、いけないので、場慣れしておくつもりで。
でも、ちゃんと時間見計らって動いたのに、お店の人に止められたり
しました。
「お客様、お待ちください」みたいな。
えー???
もう受付時間なのに???
つまり、パーティー前に、バーを使う人はいないんですね。
それが、よくわかりました。ふつうなら、ある程度のスケジュール、
共有しているでしょ? 付属施設は。
また、日曜日の昼下がりのブルガリのバーのお客様は、普段着なんですよ。
へえ、意外に、みなさん、気楽に使っているんですね。
いろいろ勉強になりました。
やっぱり、自腹切って、やってみないとわからないことがたくさんあります。
で、「これくらいは、必要かな?」って思う基準で、だいたい間違いがないことが
わかってきたので、そこは、よかったかなーって思いました。
プライベートルーム前に、バーに行かなくてもいいことも学びました(笑)。
というわけで、ブルガリ騒動、おしまい。
新郎新婦、リッチな時間と貴重な経験をありがとうございます。
おふたりがいらっしゃらなければ、ブルガリには一生縁がなかったかもしれません。
でも、おかげで、また、バーくらいには行けそうです。
末永く、お幸せに、仲睦まじく暮らしてくださいね。
HPまたまた拝見させて頂きました★。
結婚式、お知り合いもいたようでよかったです。
また、いろいろネタができたようで(笑)
いつかまた聞かせて下さい。
HPの背景も変えたんですね♪
先日もご来店ありがとうございました。
Creis 安原さま
過日は、お世話になりました。
そうなんです。あっけなく、知り合いと合流できて、楽しい夜になりました。
花嫁も美しく、花婿も、お幸せそうで、なによりでした。
ブルガリのバーには、行く必要がありませんでしたが、行っちゃうのが私なんだよなあと、再確認いたしました。また、うかがいますね〜。