昨日は、溜まっていた外出を片っ端から片付けました。
家に戻ったら、もうフラフラで、顔も歯磨きもちゃんとしないで、
そのまま、寝てしまいました。あらあら、そんなに頑張らなくても!
今朝になり、「ああ、昨日は、『音』について考える日だったと
理解しました。
まず、行きの電車の中でのこと。
そもそも、私は人に前に立たれやすいのです。
座ろうと思えば、全員座れるくらいの電車ってありますよね?
でも、窮屈を嫌って、たまに座らず、立ったままの人がいます。
そんなとき、なぜか、私の前に立つんですよ!!!
おいこら、うっとうしいじゃないか!
もう諦めていますが。
人に話すと、「ああ、安全っぽいからだよ」って言われました。
確かに、目の前にいる人がいきなり暴れたりしそうなら、
そこには立ちませんよね。しかし、本当に、バカみたいに
人が前に立ちます。なんじゃい?何用?の世界です。
おそらく、私はパーソナルスペースが広いのです。だから、
そこを侵略されると、地味にイライラいたします。もちろん、
電車などは仕方ないのですが、空いていても、気安く人が
くるのはなぜでしょう? もう入れ替わり立ちかわりです。
修行でしょうか???
おっと、ちょいと話がズレました。
土曜日のせいでしょうか?
昨日は、その「目の前の人」が複数形になり、常に
おしゃべりがくっついてきました。
たまに耳障りな声の人がいるんですよねえ。
あれ、本来の声質もありますが、音の中に欲求不満が宿っているんですよね。
たいてい、「私を見て」「私を認めて」と声が叫んでいます。
コレにあたると、本当に厳しくなります。
で、思ったのです。
「女性専用列車」もいいけれど、「サイレント列車、作ればいいのに」と。
それに乗ったら、基本的に、しゃべりません。
ずっとしゃべっていたい人は、サイレントじゃないやつに乗って。
そしたら、みんながしゃべり倒すから、完全にお祭りみたいになって、
しゃべり続けたい人は、思う存分語って幸せ、でも、移動中、
考え事をしたい人、ぼんやりすごしたい人、本を読みたい人は、
サイレント列車でゆったり過ごす……。
どうでしょう? ダメでしょうか? JRさん、地下鉄さん。
サイレント列車は、アナウンスも最小限で。とは、まあ、行きませんな。
ただ、夢想しただけです。だって、本当にうるさかったんですもん。
それから、美術館に行き、小劇場に行きました。
小劇場では、少々つくりが荒い芝居を見ました。
題材は悪くないんですよ。生贄と復讐。
女の子たちが、気楽に後ろ手で縛られておりまして。
ただ、ビジュアル的に、縛りが似合うタイプの子たちじゃないから、
違和感が残ります。太陽と月があるとして、太陽タイプの子は、
縛り、似合わなくないですか?
それとも、そう感じるのは、私にアンテナがないせいで、
その筋には、太陽タイプだからこそ、縄がいいってことになるのでしょうか?
すみません、奥が深すぎて、ちょいとわかりません。
つーか、やるなら、もうちょっと扇情的にやるべきで、
女の子たちに遠慮して作るくらいならやるなと言いたい感じでした。
面白かったのは、縛り役の男の子の手際が異常に良かったことでしょうか。
彼の特技になりそうですね。「縛り」。
うっかりすると、そっちの文化に絡め取られるでしょう。まあ、それも楽しいか。
で、この話が、とにかく構成が荒いんですよ。
少しずつ、謎解きをしていく形なのですが、最後までなぜ?が
残って終わるのです。作家は説明した気になっているのでしょうねえ。
真剣に見ればみるほど、疲れがたまっていきます。
題材も切り口も悪くはないし、言葉もリリカルで美しいところもあるのに、
構成がガタガタで自己満足だと、本当に厳しいと感じました。
これは、反面教師になります。
そして、そこで、耳にした役者の絶叫が気持ち悪いくらい残るわけです。
音が残り、妙な余韻になります。
演劇ですから、非日常でいいのですけれど、でも、今の時代、
もうちょっと違う洗練が必要なのかもしれません。
練り上げと切り捨て、この両方が出来た時、いい台本になるでしょう。
で、気持ち悪い音の感触がイヤだなーって思いながら、最後の目的地、
雲龍さんの息吹之笛のワークにうかがいました。
これは、よかったです。
今回、ゲストがいらして、それが、KNOBさんだったのですが。
初めて聞くディジュリドゥの音にびっくり!
オーストラリアの原住民アポリジニたちの楽器だそうです。
白アリに中身を食われたユーカリの木が、楽器になります。
wikiでざっくり調べると、これ、本来見てはいけない、
名前を言ってもいけないという縛りがあったそうです。
へー、でも、そういう感じ。
さらに、男性しか触ってはいけない、男性が吹くものという
設定があるんですね。
これには、ぞくりとしました。
なぜなら、KNOBさん、非常に女性っぽく感じたのです。
歌舞伎の女形に通じるような空気があって。で、
「きっと、この楽器を奏でるために男性になって生まれてきたんだろうなあ」って
ぼんやり考えながら聞いていたのですが。
この感性、悪くないですねえ。おやおや、びっくり。自画自賛。
で、KNOBさんの音がねー、素晴らしいですねえ。
まず、ディジュリドゥは、大地を豊かに耕す音だと感じました。
眠れる地霊を揺り動かし、感謝をささげる感じでしょうか?
ものすごく、豊か。
雲龍さんの音が風を切り、雲を呼ぶ空の音なら、
KNOBさんは、地の音ですね。面白い。
お二人の演奏の後に、ワークショップ参加者に交じって、
KNOBさんも息吹之笛を吹いていらしたのですが、
もちろん、音はセーブなさって。
それでも、これが、同じ楽器か?と思うくらい命が吹きこまれていました。
たまたまなのですが、とても近くにいらしたので。
私は、自分が吹くことも忘れて、耳を動かしていました。
(耳は動くのでしょうか? ウサギでしょうか?)。
よく音にその人が出るといいますが、雲龍さん、KNOBさんと揃って、
非常に単純なつくりの息吹之笛を奏でたことで、
本当に意味がよくわかったというか。
私? 私は鳴らないのです。マジメにやっていないせいもありますが。
なんかねー、鳴らなくてもいい気がしているんですよねえ。
だって、私には、言葉があるし。
この前、夏目漱石の美術世界で、「夏目漱石、すごーい!」って思いましたが、
私も相当語っていますよね。あはは。
美術展での話は、また、別建てで。では、みなさま、よい日曜日をお過ごしください。
いつも楽しく拝読しております。rainと申します。先生のファンです!
今日は、いっそう楽しくて、たまらず書き込みです。
>たいてい、「私を見て」「私を認めて」と声が叫んでいます。
いつも、何かしらのメッセージを受け取るのですが、
(「何が起こっているのか」の具合が悪かった時も…。赤い事件はわかりませんでしたが笑)
今回もどきりと来ました。
いつもありがとうございます。
音でかなり感情左右されます、音に浸っている時に割り込んでくる音にはかなりイラつきます、声の好き嫌いも表情にでるくらいです、天秤座の月・金星・冥王星なんですかね? 自分の世界観に割り込む物は極端に嫌うので他のサイン・惑星絡んでるっぽいんですけど
ホロスコープはまだまだです sincerely yours
rain様
はじめまして。
なんて嬉しいことを言ってくださるのでしょう!
ファンなんて、初めてですよ。ありがとうございます。
さて、「私を見て」の声のこと。
実は昔、私自身の声でした。
演劇の事務所に入って、スタッフとして働いていたのですが、うまく立ち位置を作れませんでした。
上演台本も書いていたのに、おかしな話なのですけれど。
ある日、開演前に準備をしていたら、事務所所属の看板
女優さんと同格の女優さんが近くを通りました。
そのとき、何か私は声をあげて……。
お二人にかけた声ではなかったのですが、お二人とも
振り向きました。
そのとき、すごく恥ずかしくて。申し訳なくて。
でも、同時に、「私は、ここにいる」と確信も持てました。
幼く、未熟で愚かな話です。
苦くて、情けないのですが、でも、切ない記憶です。
あのときの自分と同じ声の響きを耳にすると、だいじょうぶか?と思います。
すごくつらくて、追い詰められていて。
でも、つらいとも、キツいともいえない人の声なのです。
たいてい、無理に明るく装っていますし、声を聞く以上、連れがいるわけですから、何も言えずに終わりますが。実際、無自覚でしょうから、こちらから何かをしても、「なに、なに、気持ち悪い」で終わっちゃいますよね。
人と話すとき、言葉だけじゃなくて、声の響きに気を配るようにしています。そこにサインがあるかもしれませんから。
赤い事件は、わはは。赤い事件ですよ。
全然わからなくて、すみません。具体的に書くと無用な波紋を呼んでしまいますから。
ネットの言葉って、リアルに話すよりも遠くに届いてしまうし、違う意味あいをもって一人歩きすることもありますよね。なので、まあ、今は、ボカしておきましょう。
完全に過去になったら、いつかお話しできるといいなあと思います。気長におつきあいいただければ、幸いです。
青星幸助様
こんにちは。お運びくださり、ありがとうございます。
声の好き嫌いはありますよね。
ある人が結婚の決め手は、声だったとおっしゃっていました。
そういうことはあるかもしれません。
昔、あるベテラン声優さんとお仕事をしたことがありますが、その方、色好みでもかなり有名で、で、「あの声でささやかれたら、そりゃ、落ちるよ」と誰かに言われて、なるほどと思いました。
声も、武器ですね。間違いなく。美声の魔性、ありますよね。
ああ、だから、今、疑似恋愛アプリがヒットしているのですよね。友人も、ハマっているらしく、なんて危険なことをしているのだろうと他人事ながら心配になります(笑)。
美声の魔性に惑わされたら、現実に戻ってこれなくなります。これぞ、平成のセイレーンかも?
嫌いな声は、そのトーン、響きにあるのかもしれません。
暗さ、僻み、あるいは、自慢、あざけりなども、声に出ますもの。
惑星や星座とのリンクは、考えたことがありません。
天秤よりは、牡牛座っぽい気がしますが。
牡羊座なら、鼓舞する声。
牡牛座は、満ち足りた声。
双子座は、気づきの声。
蟹座は、包む声。
獅子座は、説得する声。
乙女座は、仕分ける声。
天秤座は、誘惑する声。
蠍座は、掘り起こす声。
射手座は、響く声。
山羊座は、宣言する声。
水瓶座は、つなげる声。
魚座は、癒す声。
ざっくり、こんな感じでしょうか?