ファインバーグコレクションで、心に残ったのが、
谷文晁の作品でした。
名前を覚えたところに、「生誕250周年 谷文晁」展です。
めぐりあわせは、面白いですね。
タイミングよく、飛び込んできた美術展ですので、
通うつもりで、年パスを作りました。
とうとう、3枚目です。こんなに持ってどうするのでしょう?
しかし、谷文晁、奥が深すぎてなんだかよくわかりません。
向上心、好奇心にあふれ、器用で洒脱、芯があるのに、
風のようにとりとめない人だったのではないかと。
何回か通うつもりなのですが、初見のきょうは、
「瀑布之図」と富士の屏風が気に入りました。
まあ、わかりやすいって言ったら、わかりやすいラインです。
渋く、シンプル。
この感想が何回か通ううちに、どんどん変化しそうな予感がします。
この企画展が終わるころには、こてこての絵を「イイ!」とか
言っている可能性もありますね。ないとはいえません。いや、いかにも
ありそうです(笑)。
素人まるだしで申し上げれば、「いろんな絵がある」んですよ!
日本画の知識ないので、種類とか言えませんが、でも、
「えっと、これとこれは、明らかに違うよね?」がいっぱいです。
普通の画家さんの「画風の変化が」というレベルではありません。
谷文晁は、いい人で、お金に困った弟子が師匠の作品として売ってしまっても、
「落款あるなら、そうなんでしょ」ってとぼけたという逸話があるとか。
これは、後世の鑑定者泣かせですよね。
でも、技量が違い過ぎて、逆に簡単にわかっちゃったりするのかしら?
私なんぞは、そこに並んでれば、「へえ、こんな絵も描くのかあ」みたいに
丸のみ、鵜呑みですから。よ~く説明を読んで、「あ、違う人のだ」と気づくレベル。
まったく、しょうもありません。
たまに、「財産がなくて、よかった!」と思います。だって、財産あったら、
気楽に買っちゃったりするかもしれませんよ(笑)。
贋作つかまされて、うれしげにお披露目しちゃうかもしれません。
庶民には、庶民のよさもありますね!(なんだ、そりゃ?)
去年は、バーン=ジョーンズを追いかけました。
今年は、谷文晁がテーマになるのでしょうか???
なんだか、渋すぎて、私にわかるかどうか???
ホント、「この絵師、何者?」の世界です。サントリー美術館で、8/25まで。
大きい展示替えは、7/29までが前期、31から後期になります。火曜定休です。