サントリー美術館に、お邪魔しました。
開催されているのは、「Drinking Glass―酒器のある情景」。
紀元前のものから、現代作家モノまで、様々な酒器が並びます。
ただ、だいたい7世紀くらいから、16世紀くらいまで間が飛んでいました。つまり、遺跡から見つかったものか、近代になり、貴重品として保管されたものの、両極端しか残っていないのでしょう。
神や王などに捧げたもの、寝転んで飲むもの、あるいは、誓いの杯、一気飲みを促すもの、客人をもてなすもの、からかうもの、様々なものが並びます。
グッときたのは、「気泡には、300年前の空気が閉じ込められている」という説明書きでしょうか。ロマンチックですね。また、ジャコバイトの同志たちのためのグラス、さらに、乾杯の作法にも、しびれました。
出口付近には、砕けた15世紀のグラスのかけらもあり、こうして21世紀の今、昔の酒器たちを眺められる幸せを思いました。
和ガラスの色は、初めてなのに、なつかしく。なんだか、眺めていると、何か飲みたくなります。