「モネ、風景をみる眼」展へ行きました

汐留で長くやっていた『ルオーとモロー』、さらに、千葉市美術館の『ルオー展』をまんまと見逃しました!
ルオーも、モローも、好きなのに!

で、悔しくて、こちらは、さっさと覗きました。
『モネ、風景をみる眼』

もね

 

しかし、モネは個人蔵、西洋美術館寄託作品以外、見ておりました。
まあね、私、ポーラ美術館のファンなんで(笑)。

かわりに、違う画家さんが魅力的に見えました。ルドンに、ピサロ、牧歌的なピサロは、新鮮でした。
あと、ゴッホ!薔薇の絵、キレイ!
ロダンがゴロゴロあったのは、あれは、モネとロダン展の再現サービスではないかと想像いたしました。キャプション全部読んだわけじゃないので、ウソかもですけれど。
ムダに空間が広かったけれど、モノは、モネ。年末に向けて、どんどん混むのでしょうね。きっと。

そして、そんな余韻をぶっ飛ばしたのは、常設企画展のムンクでした。

すごいですよ!
モネでふにゃふにゃした後だからこそ、スペイン前衛で頭がむにゃむにゃするからこそ、ムンクが、来ますよ!
特に、『アルファとオメガ』、鋼の錬金術師も真っ青の鬱展開!なに、ハガレン連想してんのさ!ですが。底のなさが、なんか近い気がするんですよね。

モチーフは、アダムとイブなんでしょう。
女のオメガが、男のアルファをくすぐって起こすところから、愛は始まります。愛、確かにあったのに、やはり、蛇が出てくるあたりで、おかしくなります。

蛇は、アルファに殺されます。そのシーンのオメガが、ぞっとします。
あんた、なにしてるのさ? そして、オメガは少しずつ、道を踏み外していくのです。

ムンクが、精神病院に入院したときに、治療を兼ねて描かれた作品だそうです。最後なほうでは、叫びに似た構図も出てきます。圧巻!

いいものを見せていただきました。
ん? 私、モネを見に行ったんだよね???

まあ、こんなこともありますね。ぜひ、常設のムンクも、お忘れなく!
あ、先にムンクがいいかも?
もしかしたら、ムンク→モネが、正しいかもしれません。でも、ぜひ、ご覧いただきたいです。鬱展開が、イイんです! おすすめします!

秋、上野

追記。

ルドンの「ブルターニュの海」は、2008年にすでに惚れておりまして。
惚れ直しました。やっぱり、色つきルドン、素敵です。
色つき時代あってよかった!!!

そして、『アルファとオメガ』は、去年5月にオペラが来ていたんですねー。
ぐぐったら、酷評にぶつかりましたが、でも、聴いてみたかったし、見て見たかったなー。
あーあ、教養がないと、損するなー。今なら、絶対チケット取ったのに!!!

 

 

 

 

 

 

 

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