やっと、自分のために時間が使えた気がします。
今年に入って初めて、遡って考えて、もしかしたら、去年からずっと
余裕がなくて。
19前に寝てしまって、23時過ぎにエアコンが切れた暑さで、
目が覚めました。
ごそごそ起き出して、本を読みました。
図書館で見つけたアーシュラ・K・ル=グィン、ゲドの作家、
『どこからも彼方にある国』、児童書です。
進学を控えた高校生の話で、すべては手探りの中で進みます。
決定的な答えが出るわけではないけれど、ある種の共感が
そこにはあって。
お供は、昼間買っておいたシュークリームに、
コーヒー。ぼんやりしていて、ほぼお湯みたいな味でしたが。
「どうやって生きていけばいいかなんてわかっているじゃない。
わかっていない人の意見に耳を貸そうとするから混乱するのよ」
まわりの思惑、期待。
普通であること。普通って何?
浮き上がらずに生きていくこと。
浮き上がると、もう仲間に入れてもらえないから。
でも、普通って、楽しいのだろうか?
比較ではなく、自覚で生きること。自立、自律。
夜中にシュークリームなんて食べちゃって、明日の朝は胸やけ決定だけど、
でも、これはこれで非常に幸せな時間ですね。
本を読むゆとり、書店をめぐる余裕、そして、自分の考えを巡らせる習慣を
取り戻すこと。
コーヒーを淹れなおしてきました。
午前2時、まもなく、満月。お月様と波動を合わせて……。
ずっと、こんな時間を待っていた気がします。