後味が悪い夢を見ました。
自分の身体の中から、奇妙なフィギュアみたいなのがわらわら出てくるんです。恐る恐る凝視すると、一部は歪な人型で、ムンクの絵のような半分溶けているようなフォルムがわんさか、また、違う部分は、ウルトラマンや怪獣になっていて、ざっと150体から200体はあるでしょうか? 一体一体は独立していますが、さながら、醜悪な鍾乳洞のオブジェです。
気持ち悪いよ〜で、目が覚めました。
おかげさまで無事退院もしたのですが、まだ、石は出る気配がなくて、痛み止めと結石キャッチの道具を持たされ、帰宅しても、またいつあの激痛がくるかもしれない不安に、心の芯が冷えているようです。
病院で、同じ手術をした男性と並んだとき、自分のほうが憔悴していることに気づきました。ESWL自体は、余裕でしたから、やはり前回の入院なんですよね。激痛につぐ、激痛。いつ始まるのかも終わるのかもわからない恐怖と不安。あれで、感覚的に守りに入っているし、もう二度と味わいたくないと心身が拒絶しているみたいです。
医師にも、看護師にも、うまく伝わりません。処置者と患者には当然のことながら差があり、突き詰めると他人事なんですよね。わかって欲しいと感じるのは、甘えなのでしょう。
反面、痛みや病への理解は、深まったかもしれません。拷問や戦争の傷がなかなか消えないのも、無理からぬことと感覚的にわかりました。
また、アレよりは耐えられるだろうという変な指針も出来ました。体内にステントが置かれて、違和感がないわけじゃないのですが、狭くて通常のステントが入らなかった痛み、代わりにあてがわれた造影用の管のごまかしようがない刺激や激痛をもたらす絶望的な詰まりやすさに比べたら、なんてことないな〜でございます。
だから、よかったのは、耐性が出来たこと。悪かったのは、怖れが根づいたことと言えますね。
この恐れとどう向き合うかが、これからの課題になるのでしょう。もっとも、腎臓にある石が排出され、ステントが外れれば、ケロリンパかもしれませんが。
忘却は、身を護る術かもしれません。
とりあえず、悪夢から解放されたいです。
追記。9時半から13時の仮眠の夢。
仮眠したら、またもや悪夢です。百貨店とマンションと病院がミックスされたハイソな空間で、私の自室は病院にあるのです。そこで、行ったり来たりの迷路夢を見ました。
幼馴染の占い師が出てきて、「あなたは今、たまごと蓑」という占いをしてくれます。蓑は、たまごが孵るための巣作りの材料だと理解しました。なに夢の中で分析しているのでしょう。
彼女のお祝いのために、部屋を脱出して約束の時間を守れずにいたら、追われる身になりました。うっかり建物の外に出てしまい、そうなると、管理された空間だけに戻るのは大変なのです。狭い隙間からやっと高級な店舗に出て、取り繕うこともないかと、素通りを決めこんだところ、ちょうど入ってきた三人組の一人にぶつかりました。ぶつかったクールビューティでリッチな中国人男性にお前は非常識だ、無礼だ、秩序を乱すとなじられ、殴られて……目が覚めました。
更衣室、シャワールーム、高級品売り場、エレベーターを幼馴染の占い師のワゴンを運び、なんとか届けたら、追われて迷子になり、大型書店の脇には、だらしなく眠る入院患者の住処があり、それは、 本来共存は許されない異質な世界の境で、見てはいけないもので、私も自室の本棚を心配しながら、部屋脱出がバレないことを祈りながら、逃げたのです。途中、美しく着飾った編集さんが現れましたが、助けを求めたら、ご迷惑になると直感的に思い、頭を下げただけで、なんともないふりをしたのです。
もう、なにこの、疲れる夢!
悪夢ホイホイですよ。そのくせ、また、眠いのです。おやすみなさい。
追記2 14時から16時半の仮眠の夢。
悪夢から解放です。二匹の預かりネコに、いねむりネコのピラミッド。ネコたちを見て和んでうたたねしちゃう首藤さんつき。
公園の池を使った美しい水上影絵。立体ヴィジョンつきバージョン。中国アレンジのシェイクスピアがかかっていたようです(なんでしょうね、この中国モチーフの連打)。
幸せモードに移行しました。あ、でも、トイレ探すトコで目が覚めましたよ。安定の王道パターンですね。