ピカソと20世紀美術展、橘小夢展

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東京ステーションギャラリーの「ピカソと20世紀美術展」へ。ピカソ展と呼ぶにはボリューム不足ですが、キャプションが秀逸で、大変勉強になりました。だいたいの出自、師弟関係、代表作などが書いてあり、ふむふむと学びながら進みました。

ピカソがパリに来た1900年からの流れが追える仕掛けで、私は、フランシス・ベーコンで近代アートから振り落とされるとわかりました。だいぶ、美術史が整理された気がします。ありがとうございます。富山県立近代美術館さま。

クレーの《名誉毀損》、かわいかったです。かわいいは、失礼かもですが。

以前、国立新美術館でやっていたシュルレアリスム展は、「悪夢?」とおじけづき、20分で駆け抜けた記憶がありますが(もちろん私が苦手なだけですよ?)、きょうは流れでちゃんと見れました。

ポール・デルヴォー《夜の汽車》は、ハッとする位置にあり、見惚れました。2011年のときは、あまりに他のアクが強すぎて、理解を超え、ショートし、デルヴォーをオアシス扱いしたのを思い出しました。

そういえば、メレット・オッペンハイムの《リス》には、吹き出しました。確かに、リスです。

そのうちに、現代アートもわかるようになるかなあ? ま、わかんなきゃ、わからないでいいんですが。

そうそう、ピカソの青の時代がお友達の死をきっかけに始まったとか、美術をしっかり学んだ方には当たり前な情報も、私には「そうだったのか!」で新鮮なんです。だから、とてもためになる企画展でした。

わりと美術館には、足を運ぶほうだと思いますが、きちんと系統立てて学んだわけじゃないので、あちこち、抜けてるし、理解が及んでいないのです。でも、わからないなりに、数をこなすと、ぼんやりつながってくるのが面白いですね〜。

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根津神社で友人と落ち合いました。まるでPVのような桜ふぶきを体験しました。ツツジ祭りで、境内は賑やかです。

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弥生美術館へ行き、「橘小夢展」も見ました。人外を題材にしたものに痺れます。《水妖》は、人魚に蛇がからみます。どんだけ、ダメ押し?

《花魁》は、絢爛豪華。しかし、《地獄太夫》のほうが魅力的です。

《刺青》は、昔観た浅丘ルリ子さんの芝居を連想します。谷崎潤一郎や江戸川乱歩を読みたくなりますね〜。

《地から出る月》も、味わい深いです。しかし、陳列の様子から見ると、現存しているのが奇跡なんでしょうね。幻の美しさたち。

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最終目的地は、谷中のザクロ。噂に違わぬ変なお店。しかし、妙に気に入り、再訪を誓いました。

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ピカソと20世紀美術展、橘小夢展」への2件のフィードバック

  1. おおお! 谷中のザクロにいらしたのですね。
    あそこは面白いですね。

    1回しか行ったことないのですが、
    あそこでじゃんけん大会が催されたときに
    わたくしは優勝し、ケマル大統領の
    1000000トルコリラのお札をゲットしました。

    10年くらい前だろうか。

    まだ持っています。
    今度画像でお見せいたしますわ。

    おほほ。

  2. モリリン先輩
    さすがでございます。
    先輩方があちらにいらしたら、どうなるのだろう?と夢想しつつ、
    ハイテンションな空間を乗りこなしたつもりでございますが、
    10年も前に行かれていたとは!
    そして、じゃんけんに勝っていたとは!
    やるなあ!

    しかし、アリ店長、アレを10年以上やっているのか。尊敬。
    意外に、アレ、気を使いますよね。いくらいじられ目的でも、
    脱がされたり、からかわれたりするのダメな人いるわけですから。
    昨日も、4人で行ったけれど、再訪を誓ったのは私ともう一人だけ。
    のこりの二人は「次は誘わないで」でしたよー。

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