ニキ・ド・サンファル展へ

知人の美術観賞記録を流し読みして、「見たいな」と思った美術展です。

伊勢丹からの帰り道で、行って来ました。

ニキ・ド・サンファル展

まず、「なんでこれ、見たいと思ったんだっけ?」でした。女性版ポロックというか、「うわあ。女性性の全否定キタ!」でした。わかるけど、つらくなってくる世界観。

丸みのある女性の体の中から、外から蜘蛛やワニや蛇が溢れ出します。

わかるけどさ、つらいなあ。

大聖堂(作品ナンバー014)の上のほうに、三猿がいたのが気になりました。三猿って、世界的なモチーフ? それとも、日光ライン?

で、これが身近な人の妊娠と愛、そして、友情により融合していきます。最終的な落としどころが魔術で「そこかい?」はあるんですが、手相やタロットの世界は、仕事柄大変楽しく見ました(「吊られた男」とか、「星」なんかは、まんまですが)。

絵手紙は、「これもらっても、読み解けないかも」がありましたが、やはり絵つきの手紙はかわいいですね。私も描きたくなりました(意味不明になりそうですが)。

ブッタがひとつ目だったり、最後まで蛇のイメージは連動していたり、歪みが昇華されないまま、終わりますが、非常に後味のよい美術展でした。

前半、男根の代用品のようだったドラゴンが、最後には玩具のようになり、なんだか、「ニキ、よかったね!」と思いました。

ニキ・ド・サンファル展

新国立美術館12/14まで。

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