フェルメールとレンブラント展

昨日、神谷町に出たついでに行ってきました。

神谷町から虎ノ門にかけて、久しぶりにうかがいましたが、なんだかさっぱりしていていい土地ですねえ。
虎ノ門ヒルズが異常に高いことに気付き、神谷町の駅の案内表示に「東京タワー」を見つけて、おお、なるほどと
位置関係を再確認しました。

で、「フェルメールとレンブラント展」です。

オランダの絵画はわりと好きなのと、フェルメールは、見せてくれるなら、見ておこうかみたいなノリで行きました。
日本のアートプランナーさんは、すごいですね。このままだと、日本に居ながらにして、全作品鑑賞が叶うんじゃないですか?

凄すぎます!

レンブラントの《ベローナ》は、甲冑の美しさに目が奪われます。で、続くレンブラント派の作品群は、かなり好きです。一枚、ヘラルト・デル・ボルク2世の《好奇心》というタイトルのついた絵は特に気に入りました。
《ベローナ》よりも、帰属作品の《マルハレータ・デ・ヘールの肖像》に惹かれました。

フェルメールの《水差しを持つ女》は、かなりいいですねえ。好きです。
真珠の耳飾りがシンプルで一番惹かれますが、その次くらいに好きかも。

全体も悪くない構成でしたが、かなり混んでいました。許容範囲でしたが。
構成が、上野の美術館っぽくて、六本木でやる意味があるのかなあ?でしたよ。

でも、なによりビックリは、村上隆展で。入場券も大行列ですよ。ついでに見るレベルじゃありません。
なんであんなに混んでいるの? メディアの仕掛けがすごいのですか?

そうそう、「わ、この人、知っている!」って思ったのは、メトロポリタン美術館所蔵の
フランス・ハルス《ひだ襟をつけた男の肖像》です。
でも、モデルの名前とかないんですよー。1625年の作品。
左から右へ見ていくと(単に順路)、知り合って親しくなっていく感じがします。画家の技量に驚きました。

肖像画は、リアルな人間に会い、ご挨拶をする感じで見ると、ぐっと面白くなると思うのです。
尊大な態度のイサーク・リュディックハイス《男性の肖像》には、「伯父様、こんにちは」と姪っぽく挨拶したところ、
気難しく、プライドが高そうな顔が、鑑賞終わりには、「ままならぬことも多いな」と弱音を吐いているように見えて、
非常に親しみを覚えました。

美術館の一人遊び、いかがでしょうか?
え? やらない???

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