承和の御時〜雅楽 日本化の始まり〜

昨日は、スカイツリー近くのレンタルスペースの見学とお申込みを済ませた後、
四谷区民ホールに行きました。

スカイツリー
途中、先生方へのお差し入れを選ぶためにスカイツリータウンに行ったら、
ドハマリしてしまいまして、すっかり滑り込みでうかがうことに!

当然、お差し入れもなんだかダメダメで、浅草の細工モノの飴とか、
栃木のお酒とかに致しました。ふふふ、どこらへんで終わったかがバレバレですね。
たまに見ると楽しいですよね。観光スポット。

さて、伶楽舎のコンサートです。とても久しぶりにうかがいました。
今回のテーマは、『承和(じょうわ)の御時(おんとき) 〜雅楽 日本化の始まり〜』。
遣唐使たちが命を賭けてつないだ中国の文化、音楽。
ただ、渡来したものに準じていた段階を経て、日本独自のものが生まれた時代だそうです。

プログラム
壱越調音取、賀殿急 (現行の管絃。承和の遣唐使、藤原貞敏が伝えたとされる)
壱越調 掻合、小調子明珠(『類箏治要』より復曲、箏独奏。承和年間に来日した孫賓が伝えた曲)
双調調子、柳花苑 (内教坊の様式による推定復元。承和の御時に太食調から移調。方響、笏拍子入り)
黄鐘調 皇帝三台 (『博雅笛譜』より、雅楽寮の編成による推定復元。現行楽器と竽、箜篌、排簫、方響)
黄鐘調 海青楽 (現行曲。笛と篳篥で。承和の御時に船楽で笛師と篳篥師により即興的に作られた)
舞楽 承和楽 (現行の舞楽。承和年間の黄菊の宴に勅によって作られた)

「掻合、小調子明珠」あたりから様子が変わってきて、
「双調調子、柳花苑」が非常にかわいく、女性たちが笑いさざめきながら、春を楽しんだ風景が浮かびます。
「黄鐘調 皇帝三台」は、まるで竜宮城のテーマみたい。パステルトーンのオリエンタルな輿にかつがれて、
泉鏡花あたりの世界で、玉三郎さんが出てきそうな音楽です。どんな感想だよ?ですが。

華やかー!!!

現行の曲ももちろん悪くはないのですが、平安時代の調弦、音のトーンがなんだか嬉しく、
これはずっと聞いていたいなあと思いました。

また、11月30日の企画も、「それは、どこからどうなったのですか?」で、
「秋庭歌一具」で、勅使河原三郎さんが躍ると!
面白すぎるというか、一体、どこからどうなったコラボなのですか?で。

まあ、私も脳内で玉三郎さんにご登場願っちゃっているあたり、そういうことなのかもしれませんが。
特別前売り販売があったので、さくっと申し込みいたしました。秋庭歌一具だけでも、かわいくて
好きなのに、この前衛的なコラボは見逃せません。
が、ダンス入っちゃうとどうでしょうかね? 曲、ちゃんと聞けるかな??? 一般発売は、6月1日だそうです。
しかし、結構長い曲だと記憶していますが、どうなるのかしら???

雅楽のベースは、中国、そして、韓国にあって。
日本独自の進化、発展もして。

雅楽は、帝に見せるものだったのかしら?と、ぼんやりと眺めながら思いました。
中国的な色彩感覚、音の原点。何か記憶の扉が開きそうで開かないもどかしさ。
双調調子、柳花苑には、尺八が入ったそうで、そのあたりも面白く。
方響は、星を落とすような音だなとうっとり聞きほれて終わりました。え? 私の笙ですか? 触ってませんとも!(おいこら)

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