友人がイベントの案内をくれました。
ところが、ブログを読んでいたら、友人が勧める話よりも魅力的なものを見つけてしまったのです。
それは、「妖怪絵馬を描こう」というワークショップです。
個人的には、夜の部に行きたかったのですが、いろいろあって、親子ターゲットの
昼の部に参加してきました。
妖怪絵馬に備えて、少し前からうちの猫を描いていたのですが、もともと絵は好きでしたが、デッサンで挫折したという経緯もあって、そんな付け焼刃が間に合うわけもなく、当日が来てしまいました。
妖怪絵師さんたちが選んだ妖怪絵をお手本に絵馬に仕上げ、名前を付けるのですが。
こちら、夏の間、深川江戸資料館に展示され、最終的に自宅に届くため、
妖怪といっても、猫しかノーサンキューだと決めておりました。
見本の中に、三味線のバチと猫が描かれたものがあったので、迷わず、そちらを
チョイスしました。しかし、三味線かあ。
自ら楽器となって、奏でる猫みたいなイメージで描き始めました。
が、絵を描くのが久しぶりなので、いろいろ段取りが悪く、全部やり直したい気持ちでいっぱいです。
背景から色を塗ればよかったなーとか、もっとデザイン練ってやればよかったなーとか。
ただ、モデルの猫は、地域猫のグルさまにしたので、色をつけながら幸せで、幸せで。
「グル、グル」って呼びかけながら色を塗りました。
途中、お友達の旦那様の絵を見て、「絵馬は、ポスターみたいなベタ塗りのほうが映えるのか!」と
気づき、色を濃く塗り直してみたのですが、その際、グルさまの特徴であるボディの模様を描き忘れました。
むむむ、不覚!
同じワークショップに参加した「アリクイゾウ」を描いた少年に「コレ、イチョウの葉?」と聞かれたのですが、
違いますよ。バチです。でも、三味線のバチ、見たことないんですけれどねー。
お手本の絵についてうかがってみたところ、「栃木や群馬でネズミ避けに使われていた猫の絵」とのこと。
お手本の段階で、妖怪ですらありませんが???
でも、絵を描くのは、好きです。思い出しました。
小学校のころ、もっとも長続きしたのが、絵画教室で、小五、小六と二回、二科展の地域の児童部門で
賞をいただいたこともあるんですよー。中学のデッサンで挫折しましたが。
あ、思えば!
二科展のジュニア賞はいただいたのですが、学校での評価は、そういえば、5段階評価の3でした。
戯曲や感想文で賞をいただいたこともありますが、学校で作文で賞をもらったことはありません。
今、文筆業になるわけですが、在学中、文章を評価されたことはないですよー。
つまり、絶対評価じゃないってことですよねえ。学校の評価って。
あと、いい先生に当たらないと、自分の能力のありかにも気づけなかったりしますよねー。
大人になってから、美大卒の人に「よく行くよねー」と言われるくらい美術展を回るようになったり、
文章を書くことで生活が成り立ったりするの、自分の中では原点回帰ですが、これ、学校で
伸ばしてもらった感じはまったくありません。
何が言いたいのかといえば、だから、ホメられなくても、ご自身が好きならば、もうそれが
才能だってことです。好きって、本当は特別なことじゃないでしょうか?
デッサンは、学び直したい気もします。でも、この前、横浜美術館で見たメアリー・カサットは、
美術学校に入ることを許されなかったのに、模写でちゃんとプロになったわけで。
メアリー・カサットの絵は、私はそれほど惹かれないし、究極のところ、
お金持ちのお嬢さんだから自己実現できたんだなという反発を感じてしまうのですが、
それでも、その姿勢、好きなものを追いかけていく生き方は、尊敬するし、励みになります。
こんな風に、いろいろなヒントがあるのに、ぜんぶ、パラパラしていて、いまひとつ、
統合されていかない……というのが、今の私みたいですねえ。
まあ、ちょっと風邪気味なので、もうちょっとすると、もっと健全になるかしら?
清澄白河、初めて降りたのですが、深川めしは美味しかったし、
ブルーボトルはおしゃれでした。未だに結構な行列で、「へええ」でしたよ。
絵を描くのは、楽しいですねえ。趣味として、復活させたい気がします。へっぽこ上等!