歌舞伎を見ました。
はじめての桟敷席です。くたくたになりました。
相席になったのは、歌舞伎をご覧になるときは、桟敷席と決めていらっしゃるというベテランのご婦人。いろいろ教えていただきながら、なんとか終わりました。
武士道を貫いての首切りの物語の陰鬱さを吹き消すために、落語に舞踊と構成も大変です。イヤホンガイドは迷ったけど、やめました。まあ、なんとかついていかれます。
桟敷席は、花道を振り返らずに済みますが、体の角度が斜めになるため、疲れますね。うまく逃がすコツもありそうですが。
幕の内のお弁当は、一回やれば、次はいいかな?でした。美味しかったですが、食べた気がしません。
玉三郎さんは、ただただ美しく、八年見てなかったことを軽く悔やみました。
ただ、私は、歌舞伎より能が好きかも。能の削ぎ落とした世界が落ち着きます。歌舞伎は、装飾が見所だったりしますよね。ま、たいして見てないし、わかっていないです。
あ、笛は、龍笛、能菅と違う軽やかさで、ああ、これは、忘れていた!と思いました。
吉右衛門さんの犬張り子を抱く仕草は、ほろりときました。切腹したのに介添えしてもらえない息子、とんでもない不幸だなと余計なこと考えちゃいました。
桟敷席のいいところは、休憩時間に人に迷惑をかけずに入れるところ。日生のバルコニー席も、一度は座らないといけなかったなと変な反省をしました。
やったことがないことをやってみる、なかなか面白いですね。ただ、休憩時間にホタル嬢に注意されましたよ。
「桟敷席でないお客さまは、早くお戻りください」と。いや、きょうは、桟敷の客なのよ~! 不馴れなの、バレバレですね。いつか桟敷席が似合うおばあちゃんに為りますよ。いつか、ね。