ゴッホとゴーギャン展

ゴッホとゴーギャン展

クラーナハの半券で、100円引きになりました。

アルルに移住した直後のゴッホが描いたアーモンドの木の絵と展覧会の最後のゴーギャンのひまわりが良かったです。

最近の流行りは、画家の言葉を壁に書く、ですね。ドラマ仕立てというか。しかし、映像は、しょうもなかったですね。近年まれに見る内容のなさでした。5分立ち止まったのが腹立たしくなる内容でした。みんな、知ってる話でしょ? もっとうまく構成して欲しいですよ。とはいえ、ひまわり畑はキレイで、名探偵コナンの『業火のひまわり』を思い出しました。ひとつよければ、よいとしましょうか。茉莉花先生の教えの通りに。

これは、混雑必至で殉教気分で入りました。混んでいましたが、ダリ展より流れはマシでした。ダリ、動かないからお客さんが。

ゴッホの絵は、見たことがあるものが多かったです。さすが、人気です。ゴッホ。

私は、ゴーギャンは得意じゃないんですが、今回でタヒチ前は案外嫌いじゃないと気づきました。画家の成長を追えば、タヒチ時代も好きになるかもしれません。

もしかしたら、「ゴーギャンは、ゴッホを見捨てた人」みたいな幼いイメージが邪魔をしていたのかもしれませんね。ゴッホは耳を切り落とすほどこがれたのにゴーギャンは冷たい、みたいな。子供の価値観のまま、ぼんやりした反発がありました。が、改めて考え直せば、わざわざパリの暮らしを捨て、アルルまで足を運んできてくれたいい人じゃないですか、ゴーギャンは。待っていたのは、一発触発の激情型の危ないルームメイト、んなの、つきあいきれないですよ。

つまり、やっと、視点がゴッホからゴーギャンに移ったんですね。

ゴーギャンは、どんな人なのかなあ?

そんなことをぼんやり考えながら、歩きました。緊迫する二人から手紙をもらっていたベルナールは、大変でしたね。

こんなに混雑した展覧会じゃ細かいニュアンスまでうまく拾えませんが、また、機会があれば、ちゃんと考えたいと思いました。

あと、私、静物画が苦手なんですが、この展覧会の静物画はみんな、好きでした。不思議です。なにが違うのかしら?

物販の龍角散のポーチが気になって、気になって。買えば良かったかなあ? アーモンドか、麦畑なら、買いました。あの手の企画、嫌いじゃないです。ゴッホがゴホッ! 支持しますよ! しかし、使わない気もして。まだ、気になるんだから、買えば良かったかしら?

小学生らしき男の子が「ゴーギャンのほうがうまい気がする」とママに話していました。つい、ニヤリと笑っちゃいました。ニヤニヤ。

日本に憧れたゴッホ、ヨーロッパに憧れる日本人。世界は複雑ですね。

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