丑三つ時、覚醒

昨日、今日と、丑三つ時に起きています。
夜更かしをしているわけではなく、むしろ、21、22時に吸い込まれるように眠るのですが、
なぜか、1:30くらいに覚醒するのです。パチッ!
で、水分補給と排出に起きると、足元に「ニャア」でございます。

ニャアと一緒に、うちのまわりをグルグルして。
ニャアがなんかルールがあるっぽく、「抱っこのロング散歩」、一回おうちに入る、
もう一回、「上から抱っこで、世界を見降ろす」をやらないと落ち着かないみたいで、
もうそこまではワンセットと諦めています。

自らボンネット閉じこもり事件から、4日。
やっぱり、様子が少し変なんですよねえ。

ボンネットから出られなかった翌日は、雨で散歩なし。
その次の夜は、旦那と二人で「車の下はいけません」を言い聞かせて散歩に出たのですが、
例の車は車寄せのギリギリに駐車しているため、どうしても、黒猫さんが下を潜る感じに
なります。そしたら、旦那がキレちゃって、「いう事聞かないなら、もう帰る」でいきなり
抱っこで強制送還しました。

「ちょっと、かわいそうじゃない!」
「甘やかすと、ろくなことにならない」

わかるけれど、潜ったわけではないから、そんな疑わしきは全部有罪なんて!

強制送還された黒猫さんは、本棚の一番高いところまでトントン登って、
「ボク、行きたいわけじゃないんで」的に、すねモードになりました。

「厳しくしなければいけないのはわかるけれど、黒猫さん、ずっと様子が変なんだから、
このままだと、トラウマになって、恐怖でコントロールすることになるよ?」
「これで散歩に行かなくなったら、一番いいじゃないか」

それって、自分の娘がレイプされかけて、救出され、「もう男はこりごり、お外はイヤ」で
「これで男に簡単についていなくなるだろう、安心、安心」と同じロジックですよね?

正しくは、「アヤシイ男にはついていかない、危ない場所にもいかない」だけど、
「ちゃんと気を付ければ、外は怖くないよ」、「いい男性もいて、愛を育めるよ」ですよね?

今回に置き換えるなら、お散歩は、楽しいよね。だけど、「『ダメ』を聞き分けてね」ですよね?

「あなたは、どんなに様子が変だったか、見ていないから、そんな乱暴なことを言えるんだよ。
心に傷が残ったら、どうするのよ?」

黒猫さんは、葛藤しているように見えます。
「もう散歩はいいや」にも、見えるわけ。
タイミングよく、キャットタワーが増えたから、それもよかったように思います。
まあ、日薬もあるし、自分で折り合いをつけてもらうことでもあるし、車を警戒して
中に入らないをやってもらわないと、怖くて仕方ないし、私も複雑です。
猫散歩も、そりゃ、ご卒業がありがたいですけれどねー。でも、「お外怖い」で
ご卒業はイヤだなあ、もっと自由な精神でいて欲しいなあと思うのです。

キャットタワーの話ですが、要は、「居場所」なのでしょうね。
キャットタワーが置かれることで、「ここは僕の場所」「アタシの場所」が確保されるのです。
どの部屋にいても、人間を見下ろすことが出来る、猫たちは、嬉しいようです。

でも、これ、人間も同じですよねえ。
「ココにいていいよ」って言われたら、安心するものね。
ジャストサイズで、「ココはあなたの場所」ってキープされたら、
そこで心が落ち着きますよね。

旦那のジジ溺愛で、黒猫さんしか登れなかった棚の上には、段がつけられて、
いつのまにかジジの居場所になってしまいました。
どうも、ジジのほうが強い。というか、余計なことを考えていないのでしょうね。
「アタシは、こうするの!」みたいな。アタシ、ジジちゃんは迷いがないぜ、強いぜ。

おんや? 今、仕事部屋の窓から外を眺めていた黒猫さん、気が済んだらしく、
押し入れに入りました。この冬、彼の居場所は押し入れで、一番ホカホカ、モコモコしております。

あら? 私、仕事出来ちゃうじゃないの!!!
今まで、夜は「僕の時間だよね!」的に、お外いこうブルースが激しくて、まったく使えなかったのですが、この丑三つ時覚醒、案外いいのかも?

ちょっとだけ働いてみようと思います。猫に邪魔されない時間、超貴重!
こうやって、いろいろ折り合いがついていくのかもしれませんね。面白いですねえ。

 

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