DDTとTeNQ

昨日は、水道橋で過ごしました。

以前からプロレス包囲網が狭まっていて、一度見ないといけないなーと思っていました。が、もともと、ネガティブなイメージがありまして。

それは、家庭内暴力を振るう父にダイレクトにつながるせいです。家の中で暴れて、手がつけられない父、プロレスで見せてもらえなかった人気番組。みんなが見ているドラマを見れないから、クラスの話題に入れない。父が茶の間に陣取り、馬鹿みたいにエキサイトするイヤな時間。

文句を言えば物が飛んでくる、手があげられる、理不尽な世界。今どきの人には理解できないと思うのですが、昔は、録画も二台目のテレビも、逃げ場もありませんでした。

10年くらい前に、新日本プロレスを見せていただきました。なまじ、よい席だったから、怖くて、怖くて。

「どうでした?」「いや、私は、これは……」

また、時間が経ち、「久しぶりに東京に行きます。プロレスを見た後に会いませんか?」が舞い込みました。

迷いました。

が、誰かに連れて行かれると逃げ場がないけれど、遠くからなら、大丈夫かもしれない、で、チャレンジしてみました。

楽しめました。DDTは、お約束がわかりやすかったこと。また、願ってもない席だったんです。南側、てっぺん。サイドブロックの端! わー、完璧!

あのころ、父と一緒に見てあげれば、よかったでしょうか? うーん、新日本プロレスのガチ勝負では、トラウマ解除は、難しかったと予感します。怖い、怖い、怖い。なんで、この人たち、殴り合うの? なんでリングの外でも戦うの? パイプ椅子、痛くないの? 死んじゃう、死んじゃう、殺されてしまう。

DDTならば、見られます。笑えましたし、ドキドキしたし、楽しかったです。でも、新日本や全日本は、わからないですね。どうでしょうか?

DDT

荒れ狂う男、頭がおかしい男。殺されるかもしれない。私ではなく、母が、弟が。朝、起きたら、血まみれかもしれない、家族の誰かが欠けるかもしれない。息苦しさ、うちの中には、鬼がいる。見つかりませんように。見つかりませんように。

イノキの時代。瞑い記憶、つらい時間。昭和のあのころ。

TeNQ

TeNQにも、行けました。

前から気になっていて。最近、よく電車でポスター見かけるので。

お土産に買ったノート、かわいいんですよ。

月の満ち欠け付き。

来年は、父の七回忌。死で終わることもありますが、ずっと影を落とし、消えないこともありますね。DDTのプロレスは、劇団新感線に近いなーって思いましたよ。

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