なぜ、いま、サスペリアなのか?
昨日、オリジナル版を、きょう、リメイク版を見て一番気になったのは、なぜ、これを作り変える気になったのか、つくりかえる必要があるのか、です。
名作と名高く、キャッチコピーも鮮烈でした。が、わざわざひっぱり出してくるには、古臭く。
リメイクは、オリジナルの設定、1977年に寄せ、美的なアレンジをドイツ東西分断時代の暗さを強調しています。挟み込まれるのは、ドイツ赤軍のハイジャック事件!
少々ネタバレしますと、リメイクは、かなり魔女に寄せています。魔法陣、サバト的な狂乱、狂気……。
オカルトには、秘密という意味がありますが、秘密のヴェールを剥ぐことで、力は削がれます。映画化は、ある意味、闇に光を当てること。
解釈が難しく、別れるところだと感じますが、ラストの赦し、あるいは、救いは、製作陣のメッセージなのかもしれませんよね。
メモを忘れ、正しく記録してないのですが。
明るさ、楽しさに、言及しているシーンがありました。わざわざ、そこに光を当てますか? また、天候も、非常に大きな役割を担います。
なぜ、いま、サスペリアなのか?
約40年を経て、より呪術にフューチャーし、若い男性を一切出さず、魔女たちは、高らかに笑います。
オリジナルの「生きている死」は、再現されません。
なぜだ? なぜ? なぜ?
謎を孕みながら、リメイク。なぜなんでしょうね。