ナショナル・シアター・ライブの『マクベス』から、ずっと考え続けています。
ご存知の通り、マクベスは、魔女の予言に唆され、転落していきますが、血塗られた道を選ばずとも、予言が成就する可能性も否めず。もちろん、悲劇エンドにはならず、ドラマ性は薄らぎますが。
予言の力、占いの力、自戒をこめて、考えたおります。
ゴール=運命は同じ、道は複数、選択により、人生の価値は変動する、そんなイメージ。
しかし、ナショナル・シアター、マクベスで残るのは、魔女の声です。平坦、誘惑、気狂い、三人三様、含みがあり、恐ろしくも、美しい。
真似したいなあ。マスターしたい。マクベス、マークベス、マク、ベス。
魔女は、かくあるべき。異端、異界。
あ、『女王陛下のお気に入り』、なにが引っかからないのか、わかりました。私、この作品のエマ・ストーン、好きじゃないんだわ。
あと、百合落としは、かまわないけど、百合の競演の結果、得られるものがわずか過ぎて。これが男色物語だとしても、さやあては楽しいかもだけど、政が動かなきゃ、つまんないよ。男女入れ替えて考えたら、たぶん、私の退屈は理解していただけるかと。
ラ・ラ・ランドのエマ・ストーンは、嫌いじゃないから、たぶん、役の解釈か、本質からくるかわいげのなさか、なんかハマらないんだな、きっと。