ピッチを上げていく

「ちいさな独裁者」と「九月の恋と出会うまで」をこなし、やっと気持ちが落ち着きました。気になっていたのに先送りしていた作品をやっと見られたのです。つまり私は、やりたい、やろうと思ったのに、出来ない、がイヤみたいです。耐えられない。

観たいから、では、多分ない。

観ると決めたのに、やれない、が、イヤ。決めたことをやれない自分に絶望するのです。

出来るだけ短期間で映画を100本観る、映画館で観る、今の空気をつかむ、創造性の回復が主眼で、目下の大命題。

幸い、仕事にも、効果は現れています。

インプットをしているため、引き出しの中が充実してきました。それが、如実に表れます。助かります。

映画業界は斜陽と言われて久しく、たしかに、映画館に足を運ぶ意義について、よく考えてしまいます。

が、100本チャレンジをやらないと、わからなかったですからねー。

また、数を見ることで、好みもわかってきます。たとえば、最初の一本の「メアリーの総て」は、かなり私好みですが、これに止まると、陰鬱なストーリーしか浮かびません。

「愛と銃弾」は、振り切った作品。大好き過ぎて興奮しましたが、ここで止まると、劇団新感線の二番煎じみたいになるでしょう。
「天国でまた会おう」まできて、深いものが出てきます。ああ、私の根源は、ここに呼応するぞ、と。

で、また、止まらずに先へ進むと、「九月の恋と出会うまで」で、頭が?になります。

何がいけないんだ? これ?

高橋一生さんの役は、わりとリアリティがありますが、川口春奈さんが、なんというか、台詞を言わされている感があるんですよね。これ、あんまり納得してないんじゃないかなー?ハラに落ちてない感じ。あるいは、もともと感情の揺れ幅が狭いタイプなのか。 めっちゃ美人で、かわいいんですが。

比較が「フォルトナの瞳」になってしまうんですが、あれは、恋人には見えなかったけど、神木さんも有村さんも、ある種のリアリティはありました。話の荒唐無稽さは、原作知らずに映画だけの勝負だと、どっこいどっこい。

また、作り方が「これやっておけば、ウケるんだろ?」「泣くだろ?」「好きだろ?」臭く、非常に安いんですよ。

また、まんまと感動したり、オススメしたり、泣いたりしてますからなー、若者たちが。すれっからしの私が引っかからないだけで、まあ、狙いは当たっています。

俳優、女優フックもありますよね。高橋一生さんが好き、川口春奈さんが好き、みたいな。そしたら、すんなり入ってきますよね。私は、俳優さん、よくわからないので。わりと、そこは、フラットかも。

こういうの、わかるんだなーと思いました。やっつけは、伝わる。納得してないのも、なんかわかってしまう。

つまり、占いも真心こめて真摯に書かないといけないということ。伝わりますね。わかっちゃう。

そんなことを考えています。どこに向けて投げるかって、話でもあると思うのですがね。

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2019年3月16日 | カテゴリー : 日々のこと | 投稿者 : 章月綾乃