映画『1917 命がけの伝令』

アカデミー賞で、『パラサイト』と競ったという話題作。ワンカット撮影でも注目されています。
予告が面白そうで、行きました。

戦争をテーマにしているわりには、なんだかファンタジックな仕掛けです。死体がごろごろ転がっていて、戦場では個の観念、生死の境があいまいになるのだとうなあと追体験が出来ます。
で、緩急の付け方がうまい。撮影技術も本当にすごいのですね。

ただ、ワンカットとしたことで、説明が最小限になっていて、
何を言いたいのか、ボヤけている気がします。

見終わると、「ポカン」とした気持ちになるのですが、そのポカンが、きっと作品を作るきっかけになったキーなのでしょうし、でも、これだけ力を入れて作ったのですから、もうちょっと残ってもいいような気がするのです。

燃える世界は美しく、もう一度見たいような、もう充分のような……。


このエントリーをはてなブックマークに追加
2020年2月17日 | カテゴリー : 日々のこと | 投稿者 : 章月綾乃