スペイン国立バレエ団の『メディア』が好きでした。
マリア・カラスも見ておくか、で、見に行きました。
前半は、イメージの洪水。ケンタウロスに回転する太陽のようなモチーフ、火の浄化、金羊皮、素朴な水瓶。
大地に生贄を捧げる古代の国。その国の女王。
弟のくだりは、スペイン国立バレエ団の演目では飛ばされているので、
「あれ? 何をしているのだ?」でよくわからず、
「ああ、でも、弟を差し出したのか」と脳内処理したら合ってました。
脳内回路が神話寄りってこと?
売れっ子オペラ歌手をよくもまあ、カッパドキアに連れ出せたものだと感心しながら見ていたのですが、後から人様のレビューで「マリア・カラスがオナシスと別れた後に受けた唯一の仕事」というのを読み、ほほお!と思いました。
昔の映画は、本当に贅沢で。
古代の民たちの衣装、皮を剥いでつなぎ合わせた風のやつ、アレ、着心地が悪くてゴワゴワで、乾燥の中、きっと過酷な撮影だっただろうなあと思いました。
生贄のくだりも、何をやらされているのか、わかんなかっただろうねえ。
同じテンションで、卑弥呼とかも出来そうですけれどね。
日本映画であるのかな? これに影響されて作られていてもおかしくない。
話の構成は50年前で、今はもう選ばれない退屈さも含めて。
客席の空気が「やっと終わったか」「やっぱり何も起こらなかったか」っぽく面白かったです。フラッシュバック的な手法は、当時は相当新しかったんだろうなあと思いました。この辺り、検証してみたい気もしますね(古い映画を見たいってことだけど、時間感覚が今と違うから結構な苦行かもしれませんね)。
2022年映画
<1月>1.マクベス2.ヴォイス・オブ・ラブ3.決戦は日曜日4.明け方の若者たち5.ジャネット6.ジャンヌ7.エル プラネタ8.真夜中乙女戦争9.コーダ あいのうた10.劇場版 呪術廻戦 0、フレンチ・ディスパッチ ザ・リバティ、カンザス・イヴニング・サン別冊11.ハウス・オブ・グッチ12.キングスマン:ファースト・エージェント<2月>13.大怪獣のあとしまつ14.355 15.【NTL】『ロミオとジュリエット』16.アダムス・ファミリー2 アメリカ横断旅行! 17.ウエスト・サイド・ストーリー18.鹿の王 ユナと約束の旅19.ザ・ビートルズ Get Back:ルーフトップ・コンサート20.ちょっと思い出しただけ21.ライダース・オブ・ジャスティス22.ミラクルシティコザ 23.オペレーション・ミンスミート ―ナチを欺いた死体―24.選ばなかったみち25.ライフ・ウィズ・ミュージック26.チェチェンへようこそーゲイの粛清ー<3月>27.ゴーストバスターズ アフターライフ28.国境の夜想曲29.ゴヤの名画と優しい泥棒30.シラノ31.THE BATMAN ザ・バットマン32.王女メディア