私は、ジブリを許していない。
愛するゲド戦記に父と息子の愛憎劇みたいな余計なものをくっつけやがって、
やりたいなら、オリジナルでやれ。
毎回、そこに立ち返ってしまう。ゆるさん、ごろう。
ジャパニーズファンタジー、鳥がいっぱい。
たいてい、こういうのって異世界のほうが現実社会よりもよっぽど魅力的なんだけど、異世界に驚くほど魅力がなくて、なぜこの世界の管理を引き受けると思うのだろうと思ってしまう。
導入部の戦争ターンから、ポンッと疎開する。
母が死んでそう経っていないのに、叔母は父の子を孕んでいるという。
いつ仕込んだのだ?がひとつ。
ただ、戦時中は兄弟姉妹がスライドすることはよくあったっぽいから、
そこはいいのかもしれない。
あれだけのお屋敷に仕えるのは、老人ばかり。男性は兵で取られたとしても、女性はなぜいないのか。
考察ポイントはいっぱいあるんだろうけれど、興味が持てない。ゲドの恨みで。
でも、私が楽しく見た魔女の宅急便も、原作レイプって言われているから、いいのかもしれないね。思い入れが強いものに対しては、仕方ないよね。
イメージがいくつも重なっていくけれど、どうも既視感があって、素直に入れない。これがジブリのデビュー作ならば、きっと大絶賛しただろう。ゲドがなければ、もっと素直に観ただろう。ゲドは楽しみにしていたんだよね。だから、ショックが大きくて。それが、こうやってずっと尾を引いていく。こじらせている世界、こじれている受け手。わらわらはかわいい、バケラッタ。
追記。紙垂のシーンは、素敵だった。なるほど、そう動くかと思ったよ。
ゾクゾクした。ナツコの本音もよかったね。あのシーンは好き。意味わからないオウム隊長の部下の楽園発言もかわいかったね。運び込まれたのは、人間魚雷の一部なのか? アオサギはなんだったのか、まあ、わかんないままでいっか!
1.SHE SAID/シー・セッド その名を暴け2.恋のいばら3.ノースマン 導かれし復讐者4.モリコーネ 映画が恋した音楽家5.エンドロールのつづき6.キャバレー7.ヒットラーのための虐殺会議8.ヘアー9.バビロン10.エゴイスト11.君の名前で僕を呼んで12.BLUE GIANT13.別れる決心14.#マンホール15.Sin Clock16.バイオレント・ナイト17.エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス18.フェイブルマンズ19.湯道20.マジック・マイク ラストダンス 21.パリタクシー22.ロストケア23.TAR/ター24.最後まで行く25.ザ・スーパーマリオブラザーズ・ムービー26.シン・仮面ライダー27.ウーマン・トーキング 私たちの選択28.65/シックスティ・ファイブ29.青いカフタンの仕立て屋30.ミッション:インポッシブル/デッドレコニング PART ONE31.古の王子と3つの花32.君たちはどう生きるか