一生物を買う

ま、半分、衝動買いなんですけれどね。

モノは、扇子です。
過去に二本、持っています。

一本目は、渋柿で修理可能と言われましたが、
買ったお店が遠くて、といっても、阿佐ヶ谷かなー? 結局、家庭内行方不明に。田島先生のお供で行ったギャラリーで買ったので、もう10年以上前だと思います。

二本目は、広げると猫の顔になるやつ。コレ、あるはずなんだけど、見当たらない。どんなに探しても出て来ない。
これは、「日本橋でいいやつを買いなさい」だなと思いました。

昨日くらいから、「絶対必要だから買おう」と心に決めてあちこち見ているけれどピンとこない。色が響かない、幅が広すぎて、ちょっとイヤとかいろいろあって。

とうとう、見つけてしまいました。
「鉄扇、広げてもよろしいですか?」
「どうぞ」

で、「ああ、これだ!」
でも、お値段は普通の扇子の何倍もします。
鉄扇を広げるまで「うーん、これかな?」のリバーシブルの赤と黒の扇の6倍くらい。

でも、もう戻れないわけ。
鉄だから重いのですが、その重さが風になるんですよ。
手の中での収まりがいい。なにより、かっこいい。
これは、持つ。ずっと愛していかれる。
そんな出会い、そうそうないでしょう。

というわけで、鉄扇を持つことにしました。
が、切りかかられても、たぶん、応戦は出来まい。

京都大むら令和鉄扇

面白かったのは、老舗百貨店の売り場なのに、
「わー、衝動買いしていい値段じゃないなー」って言ったら、
若い店員さんが「驚きました」と言ってくれたこと。
いや、君は驚いてはいかんだろう。でも、嬉しかったですよ!
もっとケタが違うもの、いっぱい並んでいるフロアですからね。
でも、扇子としては高い。相当高い。
今日は、一生物を手に入れました。末広がり、嬉しい。

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2024年6月22日 | カテゴリー : 日々のこと | 投稿者 : 章月綾乃