米国の劇作家、演出家、パフォーマーであるアヤ・オガワの作・演出による『鼻血 -The Nosebleed-』、久しぶりに新国立劇場に行きました。
「失敗」をテーマにして、対話が足らなかった亡父との関係に決着をつけていく。アヤの分身が4人出てきて、それぞれ、演じ分ける。
観客へのいくつかの質問、観客の参加、ワークショップから生まれた系のステージ。
最初から盛大に寝ている男性がいて、「あらあら、寝ていらっしゃる」と思っていたが、私も「父との対話2回目」終了あたりで、意識が飛ぶ。
が、5分もしないうちに「さあ、配った紙に書きましょう」言われて、
「ハテ、何を?」と思ったが、もう一度説明があって、なんとか書けた。
その後は、とりあえず、最後まで見たんだけど。
そうね、このステージを必要とする人もいるだろう。
これで、昇華される人もいる。
でも、私はいらないし、ちょっとチケット代7,700円が高く感じる。
ただ、これを見てからずっとイライラしているから、
ある意味、よい作品なのだと思う。
なぜ、イライラしているのかな?
決着をつけた話を掘り返されたから?
私は、母も舅も放置しているから?
演劇の脚本を書きたいのに書けないから?
社交が立て込み過ぎて、ちょっと限界だから?
人間って、いや、私って贅沢ね。