火鍋プチブーム

夏に食べた火鍋が恋しくて仕方ありません。
また、ずいぶん前に、編集さんに連れて行っていただいた新宿三丁目のお店にも焦がれていますが、なかなか「火鍋を食べよう」な人が現れません。そして、一人火鍋ありそうですが、お店でぼっちで汗だくというのは、どう考えても美しくありません。

というわけで、「じゃ、作るか」になりました。

ネットでレシピを検索して、試しに作ってみたところ、どうもスープが濁ります。
うーん、何がいけないんでしょう?

作ってみてわかったことは、私は鍋が食べたいのではなく、スープを飲みたいのだという事実です。なるほど、そういうことか。

というわけで、本日二回目、全部、みじん切りでやってみました。
問題は、ニラですね。ニラ、ニオイが強くなるんですよねえ。まあ、いっか。
明日人に会うのに、何、気楽にニラとニンニクとショウガを炒めているのでしょう?
まあ、いっか。

スープが濁る理由はわかりました。
豆板醤です。

どのレシピにも、「赤唐辛子と花椒を炒めて、取り出す」があります。これがまあ、焦げやすいったら! きょうはまんまと黒くなってしまったので、焦げたのは取り出し、次に入れるべき、「ニンニク、ショウガ、長ネギと豆板醤」まあ、ここで豆板醤、忘れたんですけれど、そのあたりを入れる時に、新しく赤唐辛子と花椒を入れて、つじつまを合わせました。で、鍋を洗った後で、「あ、豆板醤」と気づき、ちょっと炒めて入れてみたら、途端に濁りました。君か、犯人は! 透明な赤スープになるお店は、何か違う工夫をしているのでしょうね。うむ、深いぞ。

八角とシナモンを入れて、壮大な煮込み物語のスタートです。

作ればいいじゃないと思いついたのが一昨日だったのですが、自分の間抜けぶりにも本当に飽きれました。なぜって、私、中華街にしょっちゅう行っているんですよ。材料、気軽に買える街なのに! バカなの? アホなの?

締めは、いまのところ、きしめんを採用しております。
中華麺では、御飯って感じになっちゃうし、うどんじゃ重すぎる気がして。
きしめん、最高! ひもうどん、みたいなのでもいいのですが。

冒頭に戻って、しみじみ気づいたのですが、よく「何が食べたいですか?」があるではないですか、アレ、本当に食べたいものを言っても、採用された試しがありません。
私の憧れは、浅草の牛鍋。いろいろな人に「行きたい」って言って、「いいね、また、今度ね」になりまして、まったく、実現しません。いつか一人で行ってやる!
南インドカレー、今回の火鍋、そのあたりに行きたいのですが、どうもみなさま、もっと淡泊なものを想定していらっしゃいますね。

一度、面白いことがあり、「何にする?」になったときに、マリィ・プリマヴェラ先生に「この中で、ないのは、オイスターバーですよねえ」と冗談で言ったら、「え、いいじゃない! 行きましょう!」になったことでしょうか。
あれは、びっくりしました。また、そちらのコース料理がやたら、量があったことにもびっくりしましたが。

自分の好みが比較的濃く、クセがあると自覚しているため、基本、「なんでもいいよ」って言ってます。天ぷらもパワーフードのひとつなので、これも、くたくたに疲れた時にひとりでランチで行くって感じにしています。

人とのごはんは、基本、相手任せですねえ。
予算が人によって違うから。私は、お酒を飲むので、多少高くなっても、「まあ、そんなものかな」って思っちゃうけれど、お酒を召し上がらない方は、みなさま、シビアですしねえ。別々の支払いで、千円前後余計に払う度に、そりゃ、違うよねえって思います。

でもね、きっと、物語が好きなんですよ。
ビールの物語、カクテルの物語、紹興酒の物語、ああ、火鍋スープに入れなきゃ!
というわけで、あちこちいった話が火鍋に戻ってきたところ、終わります。
きょうも元気に頑張りましょう! オー!

 

 

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