いろいろインプットしているため、自分の中に溜まってきます。
今朝起きて、しみじみと宝塚は残酷なシステムだなと思いました。
キャピュレット夫人役に春野寿美礼さんがご出演なのですが、彼女は現役時代、たいそうな色気を振りまく男役トップさんで。
この人、このミュージカルのティボルトも、やれば出来ちゃうだろうなあと思いながら……。
でも、ティボルト役の俳優さんのほうが、ヒールを履いても背が高いのです。
今の若い俳優さんたちの等身が素晴らしいって話でもあるんだけど。そこに、男女の絶望的な壁を感じ、同時に、宝塚のファンタジーも実感しました。彼女のファンは、どんな感じなのかなー??? まるで生まれ変わった第二の人生ってことですもんね。いや、多くの宝塚OGの宿命でもあるんですけれど。
ミュージカル「ロミオ&ジュリエット」は、再演が繰り返されている人気作だそうですが、複合的な要素でヒットしているのだろうと感じました。
物語、構成としては、どうなんだろう?
私は、シンプル志向です。破滅へ向かっていくロミオとジュリエットに焦点を当て、他はそぎ落としていくのが好き。でも、この作品は、脇役に歌わせます。ついでに、いろいろ設定を作って、まるで二次創作のよう!
一回目は、「わあ、あなたも歌いますか!」「おや、あなたも」「ですよねえ、あなたが歌わないわけないですよねえ」で。つまり、ガラコンサートだと思えばいいのかな?でした。
二回目は、「あなたの番ですよね?」「へえ、ココでこう入ると気持ちいいね」、「あら、ココで歌ってましたか」で、宝塚、二回見たら大傑作の法則が発動したわけですが。
ロミオとジュリエットで、必要なのは、両家の対立、血気盛んな若者たち、そして、一目ぼれをして、性急に求めあう恋人たち、良識あるはずの神父の企みが裏目に出て、破滅へ向かっていく……。
正直、他はいらねえ。
が、いらねえ部分を膨らませて、仕上げましたということですよねえ。
ふーむ。
セカンドキャストは、不思議と「ウエストサイドストーリー」を連想しました。
もうすっかり忘れているので、そうか、マーキューシオがリフか!で、一人でびっくりしました。昨日のロミオは、非常にトニーっぽかったですね。そうそう、トニーってこんな感じ。悪気なく、仲間を破滅に導いていく。
ファーストキャストは、ベンヴォーリオとマーキューシオの二人のキャラが濃くて、ドラマチックミュージカル仕立て。セカンドは、ノーブルですね。ロミオは逆の配陣のほうが質感は近いかも。でも、質が似てしまうと、ロミオの特異性が浮かんでこない可能性もあるから、これは見ないとわからないですね。で、沼にハマるんでしょうなあ。アブナイ、アブナイ。
よし、雑念を吐き出したので、仕事します。頑張りまーす!
みなさまも、よい月曜日を!