2025映画37『クリムト & THE KISS – アート・オン・スクリーン特別編-』

「アート・オン・スクリーン」オフィシャルサイト

数年前のクリムトとエゴンシーレも、よかったのですが、今回も内容があってよかったです。作品は。
Xで書かれている人もいらっしゃいましたが、日本語字幕が背景と一体化していて、本当に読みにくくて、色を変えればいいのにと思いました。
特に、「なんてわかりやすい字幕なんだ! 韓国版エリザベート」の後だけに。

ただ、本作品の翻訳、東京都美術館学芸員「クリムト展 ウィーンと日本1900」(2019年)」も担当された小林 明子さんを迎えてのトークショーが本当に内容がなくて、なんじゃそりゃ?でした。

作中、「おお、これ、見たことがあるよね?」があって、それは、ベートベンフリーズという作品で、きっと東京開催の企画展で見たんだろうと思いながら、トークショーで「2019年に開催されたクリムト展で、複製が展示され」で、答え合わせが出来てよかったのですが、それ以外の内容がないんですよー。

翻訳、監修も兼ねて、かつ、ウィーンとのパイプもお持ちの方に対して、
「この作品で初めて知ったことなどありましたら」みたいな稚拙な質問を投げるわけ。これ、言われたほうもキョトンだと思いますよ?

「アートオンスクリーンは、ためになる映画」「学べる価値のあるシリーズです」を言わせたいのでしょうが、それ、今、作品を見ているコアなアートファンに伝える内容でしょうか?
トークショーつきの上映会をわざわざ選んでいくのは、「もっと」を求めているからですよ。収穫は、「2019年に複製だけど、見たね!」だけかい?

字幕を担当させたみたいな意識が伝わってくるんですよ。
そうじゃないよね? 引き受けていただいた、だよね?

小林さんは、日本におけるウィーン美術の第一人者なんでしょう? もうちょっと彼女をリスペクトして、彼女から引き出せる物を引き出していくのがあなたに求められている仕事ですよ。司会のKさん。

2025年映画
1.劇映画 孤独のグルメ 2.アーサーズ・ウイスキー3.ショウタイムセブン4.デヴィッド・テナント&クシュ・ジャンボ『マクベス』5.ANORA アノーラ6.F1ow 7.名もなき者 A COMPLETE UNKNOWN8.アンジーのBARで逢いましょう9.教皇選挙10.BETTER MAN/ベター・マン11.白雪姫12.アマチュア13. ウィキッド ふたりの魔女14.シンシン SI・NG SING15.マインクラフト/ザ・ムービー16.未完成の映画17.パリピ孔明 THE MOVIE18.アンジェントルメン 19.リー・ミラー 彼女の瞳が映す世界20.サブスタンス21.IT’S NOT ME イッツ・ノット・ミー22.たべっ子どうぶつ THE MOVIE 23.か「」く「」し「」ご「」と「24.ミッション:インポッシブル/ファイナル・レコニング25.ビョーク コーニュコピア26.マリリン・モンロー 私の愛しかた27.来し方 行く末28.ぶぶ漬けどうどす29.リロ&スティッチ 30.ババンババンバンバンパイア31.F132.国宝33.生きがい IKIGAI/能登の声 34.メガロポリス35.TOMORROW X TOGETHER WORLD TOUR36.韓国ミュージカル ON SCREEN「エリザベート」37.クリムト & THE KISS – アート・オン・スクリーン特別編-38.フォーチュンクッキー39.盲山

このエントリーをはてなブックマークに追加
2025年7月17日 | カテゴリー : 日々のこと | 投稿者 : 章月綾乃