印象派を超えて―点描の画家たち

新国立美術館で開催されている『クレラー=ミュラー美術館所蔵作品を中心に印象派を超えて―点描の画家たち ゴッホ、スーラからモンドリアンまで』を見てきました。

アメリカンポップアートと迷ったのですけれど、ここは素直に印象派に行っておきました!

で、やっぱり、うっとりしました。
あふれるような光と色! 美しいです。

モネの森は美しいし、シニャックの光に溶けるような港も、夢のようです。
ピサロの木には、本当に弱いので、私。

モーリス・ドニの礼拝の一枚も、素敵でした。

ゴッホのレストランの絵、構図は平凡だと感じるんですよね。でも、タッチが異質です。
つまり、そういうことですよね。
また、黒インクやチョークで描かれた絵だけ見ると、「うーん、やはり心が病んでいるかも?」と感じるのですよ。あんな絵を描いている人がいたら、私はそっと後ずさりすると思います(笑)。しかし、色が載ると別物になるわけで。

で、気になりまくったのは、ヤン・トーロップ。
もうタッチが変わりすぎです。どうして、そう変化するかね? 君?というくらい、ガラッと変わります。1889年の『オルガンの音色』、1908年『秋』、そして、1911年『L・ラウレイセンの肖像』で、「え? 同じ画家?」と思うくらい変わるのです。

俄然、興味を持ってしまいましたよー!!! ヤン・トーロップって、ナニモノ???

抽象画は、よくわからないので、モンドリアンあたりは、「ふーん」で流しました。
いつかわかるようになるでしょうか?

構図として、非常に面白かったのは、ヨハン・トルン・プリッカー。
占いのカードの原案みたいなデザイン性が高い絵でした。意外に、こういうのも好きです。

しかし、この美術館を創られたヘレン・クレラー・ミュラー氏は、もう「聡明」の一言です。
目的がクリアだし、コレクションの意図がすごくわかるし、ご本人がたいそう美人ですし。

12月23日まで。当日券は、1500円です。
点描で描かれたものなので、印刷やネットの画像ではよさが伝わり切りません。
印象派、その周辺をお嫌いでないなら、足を運ばれてもいい企画展だと思いました。
単純に、光の美しさ、色の洪水に心洗われる体験が出来ますよー!

 

 

 

 

 

 

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