酒豪伝説

あなたは、『酒豪伝説』なるものをご存知でしょうか?

それは、琉球と銘打たれています。でかでかと文字が輝きます。
要は、ウコンなんですけれどね!

きょうは、チケットのお礼にお差し入れを探しました。
東京駅構内で、スパークリングワインの試飲をやっていまして。高いやつと安いやつを飲ませていただきました。
意外にも、安い方がおいしいのです。
「あれ、私、安い方が好きです」
「あー、お酒好きな方は、そうかもしれません」
どういう意味でしょう??? でも、時間もないので、そのまま、買いました。
そのとき、レジ横に輝いていたのが、『酒豪伝説』です。

「すみません、『酒豪伝説』もください」
ついでに、『ごろりんこ 大の字になって昼寝したい』というキャッチコピーのついた焼きエイヒレもつけました。こういうの、売る側のアイデア勝利ですよねえ。時間がないときでも、インパクトで買っちゃいます。
ラッピング担当のおねえさんが別に包もうとするので、「あ、おつまみ、お酒のスキマにつっこんじゃってください」とお願いしました。
焼きエイヒレ

↑エイヒレは、画像がネットにありました。酒豪伝説は、検索をどうぞ。

会計して驚きました。ウケ狙いの『酒豪伝説』と『お昼寝えいひれ』で、お酒と同じくらいの値段になっちゃいましたよ。やーん、安く上げるつもりだったのに、高級品だったとは!!!

チケットを下さったのは、合奏練習でお世話になっている先生です。
しかし、先生を先生とは思っていないセレクトですね。

公演後、ちろっとご挨拶して、帰ってきました。
「おまけが主役なので、ご覧になってくださいね!」
先生は、微笑んでいらっしゃいましたが。
その微笑、苦笑に変えて見せるぜ!でございます。
意気込み十分です。ヤル気です。勝負です。
なんの勝負かは、わかりません。聞かないでください。

きょう、拝聴したのは、紀州のお殿様が演奏なさったかもしれない雅楽です。
もっと音を聞き分けられるなら、すごく楽しい企画なんだと思います。
よくわからないくせに、雅楽のまわりをウロウロしている私にとっては、「江戸時代でも、雅楽は愛されていたのだねえ」くらいで、終了です。聞かせがいのないやつです。
でも、まあ、裾野ですから。
いいんです。ぼんやり、雅楽の辺境に存在したいと思います。

きょう、驚いたのは、2、3度チラリとお話しした別の篳篥の先生に見分けられていたことです。先に頭を下げられてしまいました!!! えー!!!
当方は、わかっていますよ。先生ですから!
篳篥入門体験で、2時間くらいお世話になったこともあります。
本来は、「過日、お世話になった」と申し上げれば、「ああ、そんなこともあったかもしれませんね」程度の関係です。
まさか、ご記憶に残っていたとは!!!
一緒にいた友人に、「ハタから見たら、綾乃さん、『何の先生?』って思われちゃう顔の広さだよね」と笑われました。
た、確かに!!! ホントにその通り!!!
そもそも、『酒豪伝説』で意味のわからない勝負をしている先生も、他管のご担当ですから意味がわかりません。

かくして、へたっぴのくせに、さっぱり足抜けが出来なくなるわけでございます。
演奏技術という意味では、万年初心者。進歩なし。
なのに、なぜか無意味に顔を売っているという、よくわからない構図です。

うーむ、これは、もっと精進しなさいってことでしょうか?
「江戸でも、雅楽は愛されていたのですねえ。紀州のお殿様も、舞を舞われたのですね。ご家来衆は、平伏してお殿様の入退場に備えたなんて、楽しいですね!」で終わらず、「江戸で愛された音域と平安の音域は違うのですか。それは、なぜなのでしょうか?」など、広げるべきでしょうか??? ああ、書くだけで疲れました。私には、無理です。

いや、その前に、基本に立ち返り、きちんと手移りマスターしましょうか。
あ、手移り、笙の演奏法の基本です。豆知識ね!

ま、いっか。裾野ですから!
ま、いっか。面白かったし!

とりあえず、『酒豪伝説』で、ニヤリとしていただければ、きょうのミッションは終了でございます。笙はね、いいのです。おばあちゃんになったときに、「笙を吹きましょうかね」になれれば。「笙を少々、章月です」と韻を踏めるだけで、満足でございます。

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