私の中二のセンパイについて

甥っこが、中二です。

中学二年生です。なのに、なんか変なんですよ。
まず、チビっこの扱いがうますぎます。異常です。

<エピソード1>

チビくんが「海だー」になって、もうオレ止まらねえ!になっていて、大人たちは
「うわ、1人はダメだ。でも、体力不足で止められない」と途方に暮れ、
「中二くん、助けて」って言ったら、たった一言で止めましたよ。

「チビくん、ハイタッチ!」

え??? なに、その魔法の言葉!
「海だー」は、「おにいちゃーん、待ってえ」になって、中二は一歩も動かず、
チビくんの海遭難を阻止したのでございます。

海

似た感じで、あとで試しましたが、私には魔力が足らないらしく、

チビくんを追いかけるハメになりました。
「チビくん、待ってえ」
なんという無様さ、なんという力の差でしょう?

<エピソード2>

家族旅行に行く前に、泊まる予定の宿についてネットのレビューを読んでみたところ、ざっくり酷評なわけですよ。
一抹の不安を覚えながら宿に到着して、理由がわかりました。
要は、「洗練」がないわけ。
出来ないことは出来ないで済ませちゃう☆
気が利かないのではなく、気を使うべきシーンだとわからない空気が読めない従業員さんなわけです。

でも、「洗練」はなしって思えば、こっちも気を使わずに済んで、これはこれで居心地がいいんじゃないかと
私は思ったのですが。

夕食のときも、わけわかんなくて、ずっと料理が来ないかと思えば、一気にまとめてくるわけです。
ホラ、「洗練」はないからね!
で、まだ、前菜あたりなのに、「ご飯は?」みたいなことを聞くんですよね。洗練はないから。
そのとき、大人が無言で「見りゃわかるだろ」みたいになっていたところ、
中二くん、冷静にお店の人に向かってこう言い放ちました。

「ホラ、まだ、これが来たところだから」
食事 ←これきたとこ。

ええええ???

なに、その大人の対応!!!
このディジャブ感!

「ねえ、中二くん、あなた中身は、センパイでしょ?
いるよ、そういうサラリーマン」

そう、社会人デビューして右も左もわけわかんないときに、さわやかにとりなしてくれる
フォロー上手のセンパイですよ。アレですよ。
おっさん連中が「ビールは来ているけど、センヌキがねえぞ」みたいにイライラなときに、
「おねえさん、センヌキ僕に貸して」で、スポスポ栓を抜いて回って、おっさんたちと
軽口をたたいて、すっかり場を和ませて、新人のあなたに「だいじょうぶだよ」って
目くばせしてくれるあのセンパイですよ。入社5年目あたり、推定27歳ですよ。

中二なのに、中身はセンパイ。なに、君?

<エピソード3>

昨日の美化補正の漫画ですよ。
中二甥のお言葉は、「そっくり」。
センパイ!!!
フツーなら、「まあ、似ているんじゃない」とか、「メガネはそっくり」とか、なんかそのあたりじゃないですか???
いいですよ。反抗期なんですから、「知らねえ」、「関係ねえ」でも、OKよ?
なのに、センパイはセンパイなのです。相変わらずの世渡り上手です。

中二って、「真のオレが」とか、「オレの邪眼がうずく」とか言っているときですよね?
なんで、うちの甥っこくん、推定27歳&魔法使いなんだろう?(注・30歳は超えてません。そっちの魔力じゃありません)

これからも、甥っこの成長を見守りたいと思いますよ。
この勢いじゃ、リアル27のころには仙人になるんじゃないかな? 親戚に仙人、うん、面白いかも!

 

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