陸上自衛隊富士学校開設60周年記念行事へ行ってきました。
これは、家族サービスの一環です。
また、我が家で「こんなツアーがあるよ」って言った人も、知識はせいぜい『空飛ぶ広報室』なので、
「ガッキーいるかなあ?」みたいなどうでもよすぎるノリでした。いねえよ。そもそも、陸自だって書いてあるのになにを言っているのでしょうね?
申し込み時にテンパッていた私は、「ハイハイ。申し込めばいいのね」的な流れ作業で参加を決めました。
これが我が家のスタンツ。
「行ってみたい? じゃあ、行ってみようか」
ご近所お散歩のバス旅行版です。
旅行会社さんのスタンツ。
「自衛隊のイベントがありますよ。6500円お支払くだされば、お弁当つきでお連れしますよ」
陸上自衛隊のスタンツ。
「開校イベントを一般にも公開します。8時30分開門、15時閉門」
この3者をつなぐのが、陸上自衛隊が用意したペラ一枚のパンフレットだと誰が予想するでしょうか?
「道路事情で遅れるかもしれません」
お気楽参加の我が家としてはOKです。いいよ、いいよ、とにかく連れてって。
でも、着いてみたら、もらえるはずのパンフレットがなくなりました。
「地図を見てくださいねー」
なーんて添乗員さんがさけんでいましたが、地図を写メったって、わかるもんじゃございませんよ。
戦車に乗れるかもしれない抽選会場がどこだかもわからず、この日、何が予定されているのかも、
さらにわからず……。
人の流れで、あっちかな? こっちかな?
まあ、ひどいものでございました。
自衛隊の人をつかまえて、「あの抽選会場は?」と聞いても、「まったくわかりません」とか言われちゃうし、
うん、だよねえ。
入り口でもう少し聞けばよかったんだけど、どんどん人が来るんですよ。居場所もなく、気おくれして、
「まあ、なんとかなるか」と思ったら、なりゃしませんでした。
人の流れに沿って行ってみたら、そこは、式典会場でしたが、もう足の踏み場もなくて。
整列した隊員や戦車があるみたいだけど、ちびっこには見えるわけもないのでした。
旦那が「戦国自衛隊だ」って言ってたけど、これは間違いで「野生の証明でしょ?」ってことなわけですが、
要は、戦車がいっぱいだよっていいたいみたい。まあ、うちはこんなレベルなわけですよ。
やっと抽選会場を聞き出しても、もう抽選なんて終わっているわけです。
あとは何をすればいいのだ?
ツアーにお弁当がついていたので、地味に敷物を敷いて食べました。
あとは、展示されている戦車をぼーっと眺めたり、ブンブン走るやつを見たり、あ、ヘリコプターだと空を見上げて終了です。
お土産屋さんには行きまして、ガチのミリタリーショップだなあというところで、これもまた、終了。
そうこうしていたら、すごい爆裂音と振動が響きました。
なにごと?
また、音につられていくわけですよ。ホラ、パンフレットないからさ。さっきの式典の広場っぽいです。
おお、人がいっぱいだ。
章月の視界。なんも見えねえ!
がんばって、手を伸ばしてみました。戦車写っている?
砲弾の音はすれど、なにも見えず……。
この時点で12時でしたが、もう疲れ切って「いいよ、外に出よう」になりました。
装甲車試乗会も、……こう書くと買えそうなノリですが、あったのですが、
「言っても、また大行列だよね」で萎え萎えに。
で、バスの乗り場に近くの道の駅に戻っても、また、そこがすさまじいわけですよ。
花壇のまわりの囲いとか、道の仕切りとか、とにかく腰かけられそうなところに
人が鈴なりです。お土産売り場も、バカじゃないの?と言うくらい大行列です。
トイレも、男性の方が列が長いという大修羅場でございました。
つらい。みんなも、つらいんだ。そうだよね、つらいよね。
これねー、パンフレットだけの問題ですよ。
もらえるはずものがもらえれば、それなりにプランも立てられて楽しかったと予想します。
だって、戦車試乗会の抽選にすら参加できないってなんなの?ですよ。
でも、誰が悪いわけでもないわけ。
添乗員のスキルが若干低いっていうのはあるんだけど。
たとえば、バスの乗り場から現地へ歩く前にプチ解散してくれれば、
途中トイレに行けたりするのに案内なしだから、とりあえず、団体行動で進んでいくわけですよ。
でも、着いたから何をするわけでもなく、「パンフレットはなくなったそうです」でおわり。
いや、おわりじゃなくて、せめて、「この裏に抽選会場が」までは案内しようよ、
旅行業務のスキルの一環としてさ。そこで「抽選も終了です」でもいいからさ。
人をひっぱってきたら、プラスαの何かを提供しようよ。あなたなしでも
会場に行けるわけだからさ(要所要所に自衛官が立っているのです)。
参加したことないけれど、ちょっと不案内な海外旅行っぽいと思いました。
日本っぽくないんですよね。全体のそっけなさが。
うん、やっぱり、添乗員さんにもうちょっとスキルがあれば、
ライトな客が何を期待しているのかがわかるんじゃないのかなあ?
「パンフレットはなくなったそうでーす」じゃなくてさ。
そこ、自衛隊や客の自主性に丸投げしないでさ。
だって、二度と使わないって思っちゃうもんね。
8月に富士総合火力演習のツアーもあるみたいなんだけど、日帰りなのに14800円もするし、
さらに、出発時間から想像するに、また、「何も見えない」パターンになりそうな気がしますよ。
「申し込めますが、どうなさいますか?」に対して、「いや、結構です」でございました。
で、こんな風にグタグタなわけですけれど、世の中には、日々、戦車を乗りこなす人たちがいて、
戦車を作っている人たちもいて。
いろいろな形の戦車があって、どうして、そんなにいろいろな形が必要なのか、グタグタ人間には理解が出来ないのですが、
そこには必然性があって。
世界は何層にもなっていて、それがつながって、たまに交わったりするんだなあでした。
あまりに疲れすぎて、ルート上にあった神社さんにも寄れませんでしたよ。また、微妙に人がいっぱいいるのですよ。うんざりだよ。
あ、そうそう、私、富士山運はいいのですけれど(近くを通ると富士山が見える運)、今回はダメでしたね。
あんなに近くまで行って、見えなかったの、初めてかも。
家族サービスのつもりでしたけれど、家族も「疲れた」言っているので、いまひとつポイントを稼げませんでした。無念の巻。
あ、でも、一個だけいいことがありましたよ! 旦那が愛用していたサンダルがお土産売り場に売っていたのです。
「あ、もうどこにも売ってないやわらかサンダルがここある」って言うので、「買いなさいよ」しました。
いわゆるおっさんサンダルですが、履き心地がいいらしいですよ。2000円もしないやつ。
うちの旦那のおっさんサンダル、陸上自衛隊富士駐屯地富士学校仕様でございます。