4月からウォーキングを始め、ほぼ毎日1万歩歩いております。
この習慣を支えてくれているのが、海に住む野良猫ファミリーです。
肺が悪いらしく、いつもグルグルいっているグルちゃん(二度の出産済、意外にもゴットマザー)。
グルの子供で、片目が潰れちゃっている子グル。
子グルそっくりの姉妹猫に、猫ボランティアさんにおくびょうちゃんと名づけられた末っ子っぽいコ。
あと、グル愛用のしげみを奪った悪役商会所属のはなぐろさんが定番の海辺猫です。
子グルそっくり猫とおくびょうちゃんは、全然懐きません。
でも、野良猫は警戒心が強い方が長生きするんですってね。
はなぐろさんは、威風堂々としています。が、私は、「そこは、グルの場所でしょ?」って
思っているので、ちょっと冷たくしているため、向こうも「敵?」みたいな距離感です。
猫同士では話がついているみたいですが、ギャラリーとしては、「えー」なのです。
まあ、ギャラリーだから、何もしないけど。
はなぐろさん、人間に懐いているみたいだから、飼い猫が捨てられた感じもします。
言葉が分かれば、案外話が合うかもしれません。
最近は、子グルの懐き方がハンパなく、足元にすり寄ってくる、
膝に乗る、ニャアニャア鳴くなど、猫とのふれあいが進んでおります。
私の本命はグルなのに、子グルの囲い込みが激しいため、グルはちょっと
離れた感じがしています。きっと、子グルは、グルちゃんファミリーの中で
「世渡り上手」ってことになっているでしょう。ちなみに、子グルは、猫ボランティアさんには、
やんちゃと呼ばれています。まあ、そんな感じ。怖いもの知らずで、甘え上手さんです。
(いつの間にか、猫の見分けがつくようになっているのが、恐ろしいですね)。
甘えられて、懐かれると、こちらも簡単に幸せになりまして、
今は子グルとの蜜月時代といえそうです。
が、昨日、「ああ、そうかあ」って思う事件が起こりました。
小さい鈴入りのボールを買ったのです。猫用のおもちゃです。
子グルも、もう人間でいえば、推定20~30歳で、大人なのですが、
甘ったれだから、いいかなあと思って用意してみたのです。
で、いつものように、にゃあにゃあくっついてきて、
よしよしいいこ、いいこしていて、頃合いを見計らい、
ボールを転がしたら、子グルの表情が一変し、すっと離れました。
え?
野良猫にとっては、自分に何かが投げられるのは、
悪意になるんですね。
もちろん、ぶつけてませんよ? 足元にコロコロ転がしただけですよ。
「信じていたのに!」
そんな顔をしていました。
「子グル、これは、おもちゃだよ?」
まあ、そういっても通じませんよね。
ちょっと振られた感じになって、いろいろ反省しながら、帰りました。
きょうは、「どうかな?」で行ってみましたが、気楽に「にゃあ」で安心しました。
いつもの雨宿りスポットがキャッチボール青年たちに占領されていて、
戯れられなかったのが心残りですが、でも、まあ、いいのです。
懲りずに、近くにボールを置いてみました。
「フン」みたいな扱いでした。ちょっと面白かったです。
実は、ボールと一緒に、猫のグルーミング用の櫛も買っていて、
子グルのスキを狙って、こそっと使ってみたのですが、こちらは抵抗ないみたいでした。
あの感じだと、ブラシもイケそうです。んー、どなたかがブラッシングされているのかな?
……ハッ! 私は、なにやっているんでしょう? いや、抜け毛がすごいからさー、
ブラッシングしてあげたいなあと。
というわけで、私のお散歩バッグの中には、猫用のボールと櫛が入っています。
うむ、こうして、知らず知らずのうちに、猫の奴隷になっていくのでしょうね。
最近、無意味にキャットケージとかも下見に行ったりしているのです。
3万くらい出すと、家に慣れるまでのスペースを確保できそうですが、
野良さんの幸せは、自由にあるかもしれませんし、もうちょっと悩みます。
夏場はなんだかんだで大丈夫だと思うんですよね。心配なのは、冬です。
面白いのは、他の猫じゃイヤなんですよね。
子猫の里親募集とか、まったく興味がないんですよ。
私が保護したいのは、グルと子グルだけ。
どう考えても体を壊しているグルちゃんと生まれつき片目が潰れている子グル。
よくわからない猫愛に圧倒されたのか、旦那は「好きにすれば」と言ってます。
あとは、猫たちの意向なのですが、こればっかりは、まったくわかりません。
うちの子にならなくてもいいんです。キャットケージ、デカすぎて邪魔だし(笑)。
でも、ずっと元気でいて欲しいし快適で幸せに過ごして欲しいです。
野良ネコさんの幸せって、なんでしょうね。
優しい猫ボランティアさんたちがいて、ちゃんと管理され、世話をされているから、
飢えることはないはずですが、でも、暑さも寒さもありますし、この先、よその人も増える時期になるし、
毎日、姿を見ては安心しています。
テトラポットで暮らす猫たちが、いつも心の中にいるのです。