親戚が民謡の大会に出るということで、生まれて初めて国技館へ行きました。
民謡を聞く耳は持っていないため、場違い感がぬぐえませんでしたが、
それでも、ぼんやりと鑑賞して参りました。
隣の席の方が、民謡をたしなんでいるらしく、私にはわからないポイントに
感心したり、ハヤシの部分を一緒に歌ったりします。
ハヤシ(掛け声とか、合いの手とか、なんかそっち)の人を見るのも
ちょっと面白かったです。
出過ぎないようにしている方、ベテラン風を吹かしている方、
もうハッキリわかります。
「あの人と組むのは大変そうだな」とか、「うわー、いい人だなあ」とか。
演奏される方の腕前も、素人にわかるほど味がある方、
歌い手さんをリードするように、三味線を弾く方、包むように尺八を吹く方、
ホント、様々で、見ていて面白かったです。
親戚は総理大臣賞争奪戦というのに出場したのですが、
この区割りも非常に不規則で、素人には謎でした。
同じ地域で「第一」と「第二」があったり、
東京なんて、10個も地域に分かれていたり……。
南東京とか、初めて聞きましたよ。なんだよ、南東京って(笑)。
そんな区切り、他で聞かないよぉ。
で、それ以外にも、首都圏とかあるのですよ。
県によっては、他県と連合しているところもあったりして、いろいろ事情が
あるのだろうなあと感じさせます。
潔かったのは、「四国」で、それ、地域じゃん!ですよね?
でも、四国の中から代表を出しているわけです。県単位ではないわけ。
やろうと思えば、「香川代表」とか、「愛媛代表」とかも出来そうなものなのに、
どんと四国ですよ。かっこいいです。
ただ、さらにパンフレットというか、小冊子を読み進めていくと、
なるほど!と理解しました。要は、構成する流派の数に関係しているみたいです。
ひとつのブロックにいくつも会があるのです。
きっと、そのあたりの関係なのですね。県単位だとバラつきが出てしまうのでしょう。
61名参加で、多いのは、東京の11、北海道、九州という感じでしょうか。
それだけ、盛んということでしょう。
あと、福島が多かったですね。へえ。意外に、本拠地である東北は、県単位でした。
沖縄もあったりして、もうちょっと聞く耳があれば、民謡で疑似国内旅行が出来そうです。
津波でいろいろなものが流されたけれど、歌は残りましたというナレーションも
心に残りました。民謡には、いろいろなものが詰まっています。
会によっては、尺八の方はいるけれど、三味線がいなかったりして、
わからないなりに、民謡の世界の多様性を感じました。
親戚は、入賞したようです。母のお供でしたので、結果が出る前に失礼したので。
が、きっと満足していないでしょう。次回、さらに上を狙うはずです。
面白かったのは、私なんぞにはわかりませんでしたが、歌い終わってすぐに
まわりの方が「あー、終わり苦しくなっちゃったんだ」と言ったことです。
わかんないよー!
とりあえず、私の知らない世界でした。
力士用のお風呂やトイレも見学しましたが、これも大きくて、ヘーでした。
これも、私の知らない世界デス。