7月に入ってから、まともに机に向かっていなくて、
14日目のきょう、久しぶりに作業デーです。
なんだかんだで用事があって、「仕事したい」と願うレベルに!
人間、面白いですね。
昨日は、朝から喘息の通院、仕事の直し、打ち合わせ、笙の稽古だったので、
帰宅時には疲労困憊、くたくたになっておりました。
ただ、笙は、行ってよかったのです。
音のイメージがつかめた気がします。
迦陵頻伽、かりょうびんと読みます。
こちらをさらっているときに、「ああ、この音は上空を上昇する音で、
この音は、鳴き声だ」とふいに理解しました。
理解というか、私が決めたのですが。
経験から言えば、こうなると、つかめます。空のイメージ、宙に浮いた体の影がついてくる
イメージ、風の音、大地の気配。
音楽的な素養が欠落しているので、アプローチが独特です。
そうそう、思い出しました。
音楽は、ただ耳に入ってくるだけ……な私が、笙を持つことになった遠因に、
興福寺の阿修羅像の特別公開がありました。上野でちょっとしたブームになったアレです。
そのとき、阿修羅像と共にやってきたのが、八部衆の緊那羅像。
その中の緊那羅像を見た瞬間、「あ、知っている」と感じたのでした。
仏像のモデルになった青年を知っていたのか、緊那羅様にご縁があるのか、
その辺は定かではありませんが、直感的に「知っている」と思いました。
時を改め、場も改め、興福寺に会いに行きました。
ただただ、懐かしくて。
ただただ、切なくて。
でも、音楽の神様かあ……で、意識が止まっていたのですが、ほどなく、笙を持つことになりました。
思えば、お導きだったのでしょうか?
興福寺創建1300年記念 「国宝 阿修羅展」は、
2009年3月31日(火) ~ 2009年6月7日(日)だったようです。
ついこの間という気がしますが、かなり前ですね。
思いが過去に向かい、何かが整理され、淘汰され、
今は自分の中で何か核が生まれかかっているような不思議な感じがしています。
肉体的には、しがらみでボロっちくなっているのですが。今朝も、こむら返りで目覚めました。痛いったら。
でも、精神的には、なんだか懐かしい人のことを思い出し、ひとつひとつを整理している感じです。
緊那羅様、久しぶりに会いに行きたいなあと思いました。