妖怪トライアスロン

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1人妖怪トライアスロン、行ってきました!

横須賀美術館がプレッシャーで、なにしろ遠いし、行ったことがないし、
京急あんまり使わないし、途方に暮れながら、でも、頑張りました!

10時前から、日本橋にスタンバイ。
朝御飯
千疋屋さんの1階のカフェで、朝御飯を食べました。

三井記念美術館からスタート。
エレベーターのボタン係をやって最後に出たのに、年パス効果で、
なぜか一番乗りで見ることになりました。あれれ???

半分はすでに見ていますので、40分くらいで出ました。
図録を買っているくせに、なぜか妖怪研究者たちのパネルを
読み込んでしまいましたよ。なにやっているんでしょうね?
そして、緊張しながら、横須賀です。

どうやって行こうか考えて、横須賀美術館のアクセスを調べたら、
「歩いて行こう!」というのを見つけました。
見やすいイラストマップだったので、じっくり観察すると、
走水神社があることに気づきました。
そうかー、近いのかー。じゃあ、歩くか!

時は正午、影が一番小さくなる時間帯です。
いくら日傘を持っているからと言っても、無謀でした。

モデルスケジュールの倍かかるんですよ。
とにかく、暑いので。ペースもどんどん、落ちているのでしょう。

結局、横須賀美術館についたのは、14時をちょっと回っていました。
おかしいなあ。50分でつくはずなのに? いや、暑くてね、全然進めないのですよ。
また、 途中、神社さんに寄ったりしていたせいもありますが。

走水神社さんの前に、玉姫稲荷さんがあって、そこがなんだかおかしいわけです。
あらぬところに、狛キツネがあります。だって、お賽銭箱の上ですよ?
横たわっているわけ。なんで???
さらに、まるでとおせんぼするかのように、正面に箒が横倒しになっているのです。
しかも、狛キツネさんを使って、箒を浮かせているですよ。
なんですか、これはいったい?
お賽銭箱の狛キツネさんの対のコは、本来の位置と逆側に置いてあります。
向きが違うよね???

私なんぞが触ってはいけない気がして、普通にお参りして帰ろうとしたのですが、
どう考えても、気持ちが悪いんですよ。
あれは、なんなんでしょう? イタズラ? 呪い?
とりあえず、わかる範囲で直したのですけれど。

箒は、もしかしたら、氏子さんたちの便宜で、ああしているのかもしれません。
でも、ふつう、キツネの頭に載せないですよね? それ、おかしいから!!!

笑っちゃうのは、2011年のよそさまのブログを見たら、箒のとうせんぼは、
当時の写真にも残っていました。えー、前からなの? 気にならないの???

玉姫稲荷さん

そこから、走水神社さんにうかがって、もう体は限界で。
ご本殿とその並びの水神社さん、稲荷社さん、別宮さんで終わりにして帰りたくて、
さらに上にあるお社は、遥拝のつもりで手を打ったのに……。
なぜか、体が勝手にあがっていくわけですよ。上へ、上へ。
えー、美術館に行こうよー。さっき、遥拝で、ご挨拶したよぉー!!!

でも、こういうときは、上がったほうがいいんですよねえ。

元稲荷社 神明社

やはり、清々しい空間でした。この太陽の光は、玉姫稲荷さんの
「ありがとー」のような気がしました。
まあ、違うかもですが、勝手に思わせておいてください(笑)。

炎天下で、体はバテバテですが、遠回りの海沿いの道を歩いたりしちゃうわけです。
海 image

まあ、間違いなく、私は、おばかさんなのでしょう。

で、やっと着きました!!!

やったー!!! 横須賀美術館です。
あまりにも暑く、くたびれきって、しばらくうずくまりました。
熱中症、一歩手前です。でも、ちょっと休んだら復活しました。
最近、マジメにウォーキングしているので、体力ついたのかも
しれませんね。

で、横須賀美術館さんは、文句なく、見やすいです。
特に、細かい構図になるスゴロクなどは、三井記念美術館に比べて、格段に見やすいのです。
ここで、気づきました。そうか、三井記念美術館は、本来、茶器など、立体の展示が多いから、
ごく普通の「壁に飾る」がないんだなあと。
掛け軸などはもちろん壁ですけれど、ほとんどが横たわっている印象です。

三井で展示替えになっていた王子の装束稲荷のキツネさんがいて、
嬉しくなりました。
北斎もいいし、国芳の踊る猫たちもよかったですねー。

松井冬子さんの幽霊画は、やっぱり見ごたえがあります。
そして、鎌田紀子さんのふすまのとってに、やられました!
昨日のオペラシティの世界に戻っちゃったかと思いましたよ。
大きいサイズの同モチーフより、ふすまのとって、きますね!
ふすまに、アレがいたら、確実に悲鳴をあげています。

1時間程度で切り上げ、美術館の前にあるSAPSSOに行きました。
生き返りました!!! お風呂サイコー!

17時ちょっと過ぎに、やっと最終目的地の横浜そごう美術館に着きまして。
昨日は、閉館日だったのですが、桂歌丸さんの怪談噺を聞く企画で、
特別に見ることが出来たのです。
わりとゆっくり申し込んだ気がしたのですが、かなり前列の正面シート。
歌丸師匠とも目が合いそうな近さです。わーい! ツイている!!!

三館のうち、一館しか行かれないなら、横浜そごうかもしれません。
あー、でも、谷文晁とか、個人的なツボにひっかかったせいもありますが。
場所柄、お子様向けの解説もつけていて、すごく楽しいのですよ。

ひとつだけ、「そうかー」は、順番は、横浜そごうから三井記念、
もしくは、横須賀のほうがいいかもしれなかったことでしょうか。
それは、渡辺綱の鬼の手のエピソードが、ピックアップされていて、
最後のシーンが、横浜そごうにはなく、他にあったせいです。
腕を奪って空を飛ぶ老婆、せっかくですから、
ストーリー順に見たかった気がします。

三館、まったく、同じ絵も出ています。
歌川芳藤の猫之怪とか。
年代見てみますと、横須賀は1847年と断定、他二館は、幅を持たせていますね。
こういう比較も、面白いですね。

 
長い一日でしたが、無事に三館めぐりが出来て、嬉しかったです!
ただ、もっと妖怪まみれになるかと思ったのですが、玉姫稲荷さんのインパクトが強く、
意外にも、アートというより神社な一日でしたね。

あ、三館めぐり、なかなか楽しいのですが、この季節、歩くのはオススメしません。
素直にバスに乗られるといいと思いますよ。シャレにならない暑さでした。