反芻中。

昨日、買った本。

『中世パリの装飾写本』 前田久美子著 工作舎 3800円
『中世の時と暦』 津山拓也訳 八坂書店 2800円
『天体の図像学』 藤田治彦著 八坂書店 3800円
『天体不思議集』 ジャン・ピエール・フェルデ著 荒俣宏訳 1600円
『ペリー公のいとも豪華なる時禱書(1)、(2)』 ポストカード 各1080円

もうBunkamuraのミュージアムショップの仕入れ担当の人がしてやったりと
ニンマリ笑うのが目に見えるような大人買いです。

きっかけは、『風景画の誕生』の月暦画の流れの時禱書のコーナー。
Bunkamuraザ・ミュージアム プロデューサーの木島俊介さんの映像つき。
コレにやられました。
そして、今、気づきました。9月30日に木下さんの記念講演会
「風景画の誕生のドラマ ─ 月暦画カレンダー の世界を中心に」があったんじゃんじゃん!!!

ががーん!!! お話聞きたかった!!!

まあ、仕方がありません。こういうことはあるのです。
そして、まあ、この手の講演会とか出版記念セミナーは、ほんの入口で、
中身を知るためには勉強しないといけないとわかってきたので、
惜しいですが、よしとしましょう。
ただねえ、Bunkamuraは、案外後からでも間に合いますけれど、チラシで公募で、
会場に行って気づいても、「もう定員です」って結構あるんですよね。
三菱一号館のバーン=ジョーンズ展もチラシを手に入れて満足していたら、講演会満席で行けなくて
悔しかったのを思い出しました。勢い余って、福島まで追いかけたのでした。

はっ! じゃあ、昨日前売りを買ったラファエル前派も講演会があるはずです。
よくきづいた、私! チェック、チェック!
ほっ、まだ出てませんでした。もう行く気まんまんです。でも、年末スタートだから日程がダメかもなあ。
早く出して、Bunkamuraさん!!! 私、うっかりだから、たぶん、忘れちゃうから!

昨日、美術館の中で、まず、ひっかかったのは、「お、山羊座の下半身が貝になっちょるぞ」でした。
ええ、マニアックです。んなとこ、イチイチ見るのは、絵画の研究している人か、占い師だけです。
神話で「下半身が魚になりました」なのですが、「貝」となると、ニュアンスが変ってきます。
貝、動くとき、ひっぱるしかなくねえ?

「えええ? 貝なの?」ではないので、下半身貝バージョンも「知っていた」んですよ。
でも、意識の表層に上ってきませんでした。
ただでさえ、山羊と魚のミックスで、相当ヘンなやつなのに、貝だとマニアックさが増します。
また、かわいそうに、人魚のようなフォルムですから、ヤドカリ式に貝の中に入るのは、
難しそうに見えます。
下半身が貝で、いいことあるのかな?

『ペリー公のいとも豪華なる時禱書』の中の
ランブール兄弟の<ゾディアックと兄弟>には、十二星座と体の対応が載っているのですが、
双子座は、左右の手に分かれます。
おおお!!! なるほど、そうだよね!
さしずめ、右手が神の手で、左手が人間の手でしょうか?
日本なら左が格上ですから、逆になるところですが。
ただ、足は分かれてないのです。雑だな、配置。
あるいは、手ほど重要視されてなかったのでしょうか?

もうね、こういうことが知りたいわけ。知りたいスイッチが入っちゃったんですよ!
あー、美大とか入って、座学しっかりやりたい!!!
数年前に「意匠で読み解く絵画の楽しみ」みたいなのが流行りましたが、
それの占星術版をやりたい!!! 知りたい! 学びたい!

イメージの源流をたどっていくのです。
この季節はサクランボの収穫だよとか、もうかわいくてかわいくて。

この前も「黄金伝説展」で、牡羊座のシンボルからスタートしました。
絵の中に猫と星占いを探す旅は、この先のライフワークになりそうです。
そう、猫も探しちゃうんですよね。中島清之展は、アバレが描かれてなければ、
行きませんでしたよ。あはは、まあ、そんなもんだ。