迷子犬は、発見された場所の近くに住むホームレスさんたちが飼っているそうです。
日曜の朝、ワンコを散歩させている奥様から情報を得ました。
・ホームレスたちの犬
・過去にも、何度も保護されている
・たまに放し飼いにする
・注意すると、「わざとじゃない」と言う
・お金は持っているから、引き取りには行かれるハズ
・前のとき、ネットで知ったので直接教えてあげたことがある
早起きは三文の得とは、このことです。
で、昨日までに貼ったチラシを回収しつつ、ホームレスさんたちの
スペースに行ったところ、初日に誰かに剥がされたと思ったチラシが
私が使ったのではない粘着テープによって固定されてました。
要は、「こういうことになっているぞ!」とどなたかが警告してくれたのでしょう。
ありがとう! 顔もわからないお散歩仲間様!
姿が見えたら、私も話してみようと思ったのですが、
あいにく、寝ていたみたいで、ダメでした。
貼ったチラシを回収しつつ、ここ数日の緊張が解けました。
本当にみなさま、ありがとうございました。
とりあえず、これで手打ちにさせてください。
以下は、事情を知る前の記録です。
今週は、キツかったです。
もともと、予定がぎっしり重なっていて、キツキツのところに、
迷子犬が目の前に現れて、やることが加速度的に増えました。
飼い主さんに気づいて欲しくて、Twitterでつぶやいたところ、
みなさまにRTしていただき、「そんなときは、こうするといいです」と
教えていただいたりしました。
教えていただいたこと、自分で調べたこと、考えたことの中から、
自分にやれることを時間の隙間を作ってやっているのですが、
そろそろ線引きをしないといけないと思いました。
状況を整理しますと……。
木曜日に迷子犬が出現、事故の可能性があるので、警察に保護を依頼。
金曜日に追跡調査。警察で預かっているが、週末にかかるため、夕刻保健所へ行くと発覚。
で、土日へ。
現時点で、迷子犬の居場所は、「飼い主さんの引き取り終了」か、「保健所」か未定です。
土日は、保健所がお休みのため、経過は不明です。
週明け、保健所に連絡を取ってみようと思っていますが、月曜日に聞いたところで、
空振る可能性が高いです。
犬のリードが切れて、逃げてしまったのが木曜日と仮定し、
飼い主さんが保健所に連絡を入れていたとしても、犬は警察ですから、情報がつながりません。
金曜日でも、状況は変わらず。
飼い主さんが、「警察に問い合わせる」を思いつかない限り無理です。
土日を挟み、月曜日になって、やっと保健所で照会が可能になります。
この保健所の照会の事務作業に、最短で半日はかかると予想します。
飼い主さんが「そのうち帰ってくるさ」的にのんきにしていたら、月曜にならないと
保健所には連絡しないかもしれません。この場合は、プラス1日経過します。
月曜日に保健所に行き、経過を調べるのは、効率が悪いです。
となると、私が動くべきは、火曜日となります。
火曜日に明らかにすべきこと。
1.犬の所在
2.犬が保健所預かりの場合の引き取り最終期限
3.近隣の市町村との情報の共有の状況確認
これはやりましょう。
万一、火曜日に「犬がまだ、保健所にいて、飼い主さんが来てない」ということになったら、
近隣の動物病院などに聞いてみたりしますね。
現段階でやっていることは、Twitterやこちらでの告知ですが、
ある程度の情報は出しているので、飼い主に探す気があれば、反応があるはずです。
でも、ひっかかってこないということは、飼い主さんがネットで調べる習慣がないと
推測することが出来ます。
すると、犬を発見した地点を中心にしたアナログな情報提示になってくるわけですが、
これは、「貼り紙」でやっております。
ホントは違法ですが、知らせなきゃ、犬は死にますから。
飼い主さんがお散歩コースをたどってくれたら、目につくように貼ったつもりですが、
大々的に貼りまくると、温情の範囲で収まらず、撤去されてしまう可能性もあるので、
この辺りを歩く人で、犬を探しているなら気づく程度にしております。
きょう、夕刻に該当ルートを歩く犬連れの方に「この犬を見たことは?」と聞きこみも
しましたが、わからないという回答ばかりでした。
問題は、今回の迷子犬が「中型犬」ってことなのです。
小型犬ならば、逃走範囲がある程度絞られると予測しますが、中型犬の場合、
一瞬で数百メートル行ってしまいます。
近隣の市町村からきた犬だった場合、飼い主さんが見当違いのところを探している
可能性もあるのです。だから、あえて、具体的な場所は出していません。
地名を出すことで、かえって捜索の対象外になってしまうからです。
警察署の名前で、見当をつけていただくほうがよいと判断しました。
私が調べた範囲の中では、警察と保健所の情報の共有はないようです。
だから、飼い主さんが両方に届け出ないと、どちらか片方だと犬の居場所によって
保護されているのに、行方不明のままになる可能性があります。
迷子犬は遺失物扱いになりますから、警察ならば、時間は多少かかるかもしれませんが、
管轄をまたいでも大丈夫でしょう。
隣接する保健所同士での情報の共有があるかどうかは、ちょっとわかりかねるので、
火曜日にうかがってきます。
この辺くらいまででしょうか。
理想は、発見者であり、通報者である私が、犬の一時預かりを申し出ることでしょうが、
中型犬を快適に保護する環境は、整っていません。
いろいろなやりとりの中で、「犬がいなくなったら、警察という発想はないかも」説もあり、
保護する側は「犬の延命を願って、保健所じゃないところへ」預けようとし、
飼い主は「保健所」しか考えないというすれ違いが起こること可能性も浮上しました。
この場合、こちらは「うわー、もう保健所なの?」ですが、それが、「ああ、やっと会えた!」に
なるかもしれなくて、ホント、そんなハッピーエンドが理想なのですが。
保健所預かりになると、処分期限がついてしまいます。
毎日、引き取り手がないまま、殺されてしまう動物たちがいるわけで。
本当に過酷な状況があって、消えていく命に手を差し伸べる方々がいらっしゃっても、
処分の対象の命の数の方が絶望的に上回っているという現実があるわけです。
今回は、ただ、リードが切れただけですよ。
リードが切れて、犬は「あれ? なんか自由。わーい!」みたいになっちゃっただけでしょ?
たったそれだけのことで、昨日まで飼い主さんと幸せに暮らしていたのに、
警察やら保健所やら連れて行かれて、命のカウントダウンが始まってしまうって、
もうなんだか信じられないし、信じられないですけれど、それが現実ですし。
飼い主さん、どうぞ、本気で探してください。
あなたの愛犬は、無邪気に猫を追いかけて、道路に飛び出し、車に急ブレーキを
かけさせていました。道行く人にフレンドリーについていって、困らせていましたよ。
そして、自転車に乗った男性を見つけて、「ハッ」としたように後追いし、あなたではないと
気づいて、しょんぼり戻ってきていました。
迷子札をつけてください。
帰りを待たずに迎えに行ってあげてください。本気で探してください。
本当に本当にお願いします。あまり時間はありません。