トレンチコート

きょう、ちょっと楽しみなイベントがあります。
仲良しの編集さんの結婚披露パーティーです。
昨日は、それに向けて、いろいろ準備をしていたのですが。

勢い余って、トレンチコートを買いました。
このところ、引きこもっているため、ちょっと季節感が変なんですよね。
自分の中では、「これから必要なもの」って感じていたのですが、
お店としては、「これが最後の一枚」みたいなニュアンスでした。
あれれ、そうでしたか?
確かに、昨日は、上着がいるような、いらないような春の陽気でした。
春のトレンチコートの出番は、あらかた終わっているのでしょう。
いやー、花粉症は、季節感も狂いますね。
基本、引きこもっているせいなんですが。

今回、「20年着られます」、「一生モノですよ」を衝動買いしたのですが、
つくづく、老舗の造りは、すごいですね。
試着のとき、試しに着ていた革ジャケットの上からはおらせてもらいました。
革ジャケットの上に着ても、全然びくともしません。
すごい!!!
これには、感動しました。というか、それが、決め手になりました。
そうかー、そういうことかー!!!
高いだけの理由があるんですね。

これ一枚持っていれば、「ジャケットの上にコートだと、ピッチピチだなあ」とか、
「丈の長いあの服が着たいけど、上にはおるものがないぞ」とかいうくだらない
悩みから解放されるわけです。
別にトレンチコートじゃなくてもいいのですが、要は、私は自分に必要なものが
わかってないまま、何十年も暮らしていたのだと理解しました。
スーツを着る想定でコートを選んでいないから、いざ、スーツで出かけるときに
毎回困っていました。ジャケットを別に持って出かけたりしていました。
どうも、基本的なことを学ぶ機会がなかったようですねえ。
いやはや、お恥ずかしい。

でも、言い換えれば、やっと今になって、自分に必要なものが何かわかってきたって
ことかもしれません。

おそらく、人生は、非常にシンプルな法則で動いているのでしょう。
ただ、それに気づくまでは、いろいろ試行錯誤しなくてはいけなくて。

同じ視点で、靴も買いました。
「とにかく、シンプルなパンプス。サイズは、コレ」でお店の人にお願いして、
出てきたなんのひねりもないものをひとつ買いました。
今までなら、「選んで」しまっていたと思うのです。
だから、私の靴箱には、オープントウも、バックストラップもあるけれど、
極々ポピュラーなパンプスがないわけです。うーん、大人なのに、どうなのよ?

で、これで、「なんでも来い」になりました!
定番商品って、素晴らしい。
とりあえず、マナー違反は避けられるでしょう。

というか、日本のブライダルマナー、ガッチガチですよね。
なんで、つま先が出てはいけないのかしら?
妻が先じゃ、ダメというあたり、前時代的です。
また、調べれば調べるほど、何を着ていいのかわからなくなります。
自分の年齢、新郎新婦との関係、会場のステイタス……。
複合していくと、和服押しになったりして(笑)。
また、違う修行が必要になりそうです。
20代のころに、もっと華やかでかわいいカラーフォーマルを
着ておくのでした! でも、昔は今よりもお金がなかったし、
結婚式も頻繁に来て、ご祝儀貧乏になったりしてましたからね。

気がかりは、「20年着られます」で。
私、この先20年も今の体型のままなのでしょうか???
また、きょうは「一生もの」を衝動買いしちゃったわけで。
一生ものって、そんな風に買うものじゃないと思うんですよね。

もうお店の人が親切で、リアルに相談に乗ってくれるのです。
「今、フォーマルコーナーで大枚はたいてきたんですよ。
さらに、コレを買っていいものかどうか」
「分割ですよ! ぶ・ん・か・つ!」

店頭で、コートを見た瞬間、「あ、コレを買ったら、旅に出るな」と
直観しました。
数年前に買って、あまり出番がないスーツケースと同じ国のブランドです。
ん? よく考えたら、ずいぶん前に一目惚れしたバッグも、イギリスの
老舗ブランドです。あのときも、衝動買いでした。
結局、私は英国かぶれなのか?と思ったら、ちょっと楽しくなりました。
ちょっとクラシカルなテイストが好きなんでしょうね。
山羊座だからかしら?

いつかトレンチコートをはおり、スーツケースを持って出かけましょう。
いかにもですねえ。わはは。

 

 

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