雅楽とアリス

上野でヤボ用を済ませてから、国立劇場へ行きました。目的は、宮内庁楽部の演奏会です。しかし、体調が鑑賞向きではなく、やはり三月は無理だったと反省しました。

花粉がひどくて咳が出るんですが、それが普通の咳じゃなく、肺の炎症みたいな変な音なんです。痰からみというか。

雅楽の演奏会は、シーンとしてますから。なのに、ひとり、仮面ライダーに出てくる悪役みたいな音が出るんですよ。ぐえっ、ごほっ! 悪役、やられてます。あるいは、龍笛の音あたりに退治されたのかもしれません。内なる悪しきものが。いや、笑えません。本当に焦りました。中座も考えましたが、かえって迷惑かもしれませんしね。幕間に、喉が痛くなるほとわざと咳こみ、後半は悪役は封印しました。ふ〜。

楽しみにしていたのに、なんとも苦しい時間になりました。はい、もう春は諦めます。

それから、渋谷へ向かい、Bunkamura Gallery『アリス幻想綺譚』へ。

う〜ん、これは、残念ながらイマイチでした。

アリスだと、どうしても、そっちになってしまうんですね。お耽美系、ハラワタ剥き出し系、あるいは、イバラ絡み取られ系……。

「異端アーティスト」展だから、仕方ないかなあ。しかし、イノセント×エロのパターンにハマッている気も。もう新しくないじゃないですか。むしろ食傷気味です。アリスモチーフって、ある意味、難しいのかもしれません。

そんなこんなで、東逸子さんの抑制の効いた一枚が、一番響きました

疲れたので、新宿タカノで、苺のトライフルを食べました。
カップの中が、意外に強敵でした。エンドレス・スポンジケーキなんですよ。たいへん。孤独な戦いです。
なんとか完食、頑張りました。

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