知れば知るほど面白い谷文晁の魅力・他

土曜日は、欲張りすぎましたっ。

朝から、3日目のウォーキング。

20130720 海

海鳥の中に、黒いコもいました。なんだろー?
カワウですかね???

それから、笙をちょっとだけ吹いて、お出かけです。
えっと、長いですよ! すごく詰め込んだので!
オアゾに行きまして、まず、自分の本を買いました(三冊のうち、真ん中ですよ!)。

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久しぶりに、「おとなりだあれ」をしてみました(笑)。
丸善さま、平積みしてくださって、本当にありがとうございます。

テクテク歩いて、三菱一号館美術館へ。珠玉の斉藤コレクション第二弾、
「北斎・広重の登場―ツーリズムの発展」です。

浮世絵、さっぱりわからないのですけれど、つくづく思ったのは、
「これは、行ってみたくなるなー」でした。
どんな国なの? このJAPANって!
もちろん、日本なのですが、今の日本とは違って、おおらかで、広々していて、
色鮮やかで。

14時からサントリー美術館にて、「知れば知るほど面白い谷文晁の魅力」という
特別講座を聞きました。事前の抽選制、参加費700円です。

講師は、秋田県立近代美術館館長・尚美学園大学大学院教授の河野元昭氏。
初めてお話を拝聴しますが、軽快で楽しい方ですね。
秋田県近代美術館は、頭文字を取ると、AKBだそうですよ。

谷文晁に関しては、過日のメンバーズ限定のスライドレクチャー、そして、
図録でだいぶつかんだ気がします。
美術史というよりも、歴史の教科書で「公余探勝図」が記憶にひっかかるか、
ひっかからないかの人物ですが、生前は大変な人気絵師でしたし、戦前までも
それは続いていたそうです。今は、なんでも鑑定団に出てくるくらいで、
「谷文晁に本物なし」などと言われちゃうくらい偽物が多いらしいのですが。

河野さんのお話、楽しかったのですが、朝から歩いたり、浮世絵見たりしていた
ため、もう眠くて眠くて、生あくびが出て大変でした。
ちゃんとコンディション整えていきなさいよって話ですね。
それでも、谷文晁というよりも、もうちょっと俯瞰的に美術史を見ることが出来たというか。

たとえば、江戸時代には、2つのピークがあったと考えられるそうです。
おなじみ、元禄文化。そして、谷文晁のいた化成文化。
後者は、町人文化で、谷文晁というのは、この時代においてシンボリックな人だったそうです。

谷文晁は「八宗兼学」で、いろいろな流派を学び、納めた人といわれているそうですが、
河野さんがあげていらしただけでも、八つの流派は余裕で超えていると。
いただいたレジュメから抜粋いたします。
・北宋画
・南宋画
・宋元画
・沈南蘋(しん なんびん・読むことすら、無理でした・笑。中国清代の画家、長崎に逗留)
・大和絵
・洋風画
・狩野派
・丸山派

これに、図録の板倉さんの論文を読んで河野さんも再認識したとおっしゃる「朝鮮画」も
加わるとおっしゃいます。

谷文晁は、初期の寛政文晁と後期の「烏文晁(からすぶんちょう)、蝶文晁」に
大きく作風が分かれます。これは、質素倹約を是とした寛政、そして、
派手で豪奢な文政といった時代性も関係しているだろうということです。
これまで、緻密な作風の寛政文晁が「よし」とされていて、後期は駄作ばかりと
考えられていましたが、それは、寛政文晁ひいきの萬鉄五郎氏などの評価が
強く影響しているのかもしれないそうです。

確かに、見る目がある文化人に「これはいい!」と言われれば、「そうなのか、
いいのか」と同調しちゃいますよね。

基本的になんでもこなす人でしたが、いろいろ学んだ谷文晁だからこそ、
出来たこともあるようです。
たとえば、松平定信……寛政の改革をやった老中です……に命じられて、
描いた風景画には、西洋画の手法である「陰影法」と「遠近法」が用いられていて、
定信が求める海防という観点からのニーズにこたえていたというお話でした。
当時は、カメラなどありませんから、国防を考えるうえで、要となる
ポイントをピックアップして描いていたのではないかという説もあるそうです。

だんだん、日本史の勉強みたいになっていますねー(笑)。

個人的には、前妻・幹々が亡くなった1799年、娘婿だった文一が亡くなった
1818年の前後で、何か変化がないかが気になります。
が、土曜日の美術館はダメです。人が多すぎて。
7月31日からの展示替えで、また、よいものが出るみたいなので、
再訪したいと思います。年代に注目して見てみます。

作風が多岐に渡り、鵺のようなとらえどころのない絵師なのですけれど、
なんとなーく、わかってきたというか。まあ、そんな感じでした。

サントリー美術館の後は、同じ六本木内で移動しまして、
ストライプハウスというギャラリーで行われた兄弟子の笙のミニコンサートに
うかがいました。
久しぶりに芋洗い坂、下りました。

途中、朝日神社さんを見かけ、ちょっとだけ、参拝してみました。
小さいけれど、いいお社ですね。
御祭神は……。
倉稲魂大神(ウカノミタマノオオカミ)
市杵嶋姫大神(イチキネシマヒメノオオカミ)
大國主大神(オオクニヌシノオオカミ)
大山祇大神(オオヤマツミノオオカミ)
北野天神(キタノテンジン)
お、予想以上にお祀りされていました。
なるほど、自分が惹かれた理由が納得いきます。なんだかご縁が
ありそうな神様たちばかりです。

ストライプハウスギャラリーでは、30日まで
「白井嘉尚ドローイング 白井洋子の光の繭」を開催中です。
この展覧会に「もりのなか 笙の音色」というイベントがあったのです。

豊かな色彩と音、コロンとした光の繭、楽しかったです。
大盛況でした。

ここから、さらに移動しまして……。
今度は、白金台の千年茶館どらロッソへ。
友人の誕生日パーティーです。
3階のテラスを解放していただき、ぼんやり飲みました。
どらロッソ

帰宅は、ほぼ終電。ふらふらで、日曜日は半分、使い物にならなかったです。
それでも、ちゃんと歩きましたよ!

日曜日、ウォーキング開始4日目の海です。三日坊主は、免れましたっ!
20130721 海

夕方なのが、御愛嬌。
ふと思いついて、万歩計アプリを入れてみたところ、自宅から海まで
往復でだいたい10000歩と気づきました。
昔は、10000歩歩けば、痩せたものですが……。
いまでは、びくともしませんよ……。

実は、ちゃんとしたスニーカーが片方行方不明で、適当な靴で歩いていたのですが、
家人が憐れんで、新しいやつを買ってくれました。
アウトレットもののニューバランス。
靴

これ、効きますね! 説明書に書いてある通り、「効く」ってところが、
完全に筋肉痛です。すごーい!!!
きょうも、後で歩くつもりです。頑張りまーす!
はあ、やっと週末が終わった気分です!

最後までおつきあいありがとうございます。みなさまも、よい一週間をスタートさせてくださいね!

 

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