寒川神社&占いカフェ&バー燦伍(sango) 

友人と待ち合わせ、寒川神社さんへうかがいました。なかなかうかがえず、初めての参拝です。着いて思いました。しまった、一ノ宮ご朱印帳を忘れた!と(笑)。

寒川神社

古い鳥居に比較的新しい橋。

堂々たる御神殿。とにかく、広い!です。

方位盤と渾天儀。

龍たちは、左腕で支え、右脚で立っています。

寒川神社

こちらの狛犬さんたちは、愛嬌がありますね。かわいい。

末社の宮山神社さん。

非常に居心地がよいのです。まるで、実家のようwww

そう言ったら、「そんな感じ!」と友人に伝わりました。寒川神社さんは、婚家みたい。実家でくつろぎました。

そして、

八福蕎麦

2日続けて、蕎麦!

大雨なので早めに撤収し、大雨だからこそ、あえて占いカフェ&バー燦伍さんへ。

太陽と月の魔女にちなみ、太陽のカクテル。月のカクテルは、メニューになかったのですが、千田歌秋さんに作っていただきました。

やっと年末のお約束「飲みに行きますね」を果たせました! また、千田さんの良心的なこと! チャージ取らないし、内税なんですよ。すご過ぎない? 偉過ぎ!

そして、

さらに、蕎麦www
入ってから、「有名店だ」と気づく占い師三人(笑)
しかし、ご注目ください!

ようやく天プラの呪縛から抜けました!

お茶は魔女さまたちにご馳走になりました。

マリィ・プリマヴェラ先生、小泉茉莉花先生、ありがとうございました。おつかれさまでした。

箱根、異界。

仲良し占い師5人で、箱根ツアーへ。

九頭龍神社~箱根元宮~箱根神社と回りました。もっとも、元宮からは2人になりましたが。

神山通り 芦ノ湖

九頭龍さん、久しぶり! 大変清らかです。

九頭龍神社

九頭龍神社

九頭龍神社 九頭龍 九頭龍

3人がお帰りになり、2人で駒ヶ岳ロープウェイに乗りました。券売所のお姉さんが「きょうは、雲ってますが?」と聞いてくださったのですが、「大丈夫でーす!」とチケットを買いました。

が、駒ヶ岳頂上について、びっくり!

なにも見えないwww

箱根元宮 駒ヶ岳頂上

駒ヶ岳頂上

箱根元宮

でも、元宮を目指したら、なんと閉まっていましたwww

鳥居も、小さい祠もつらら仕様。木は、樹氷になっています。

箱根元宮

つらら鳥居

箱根元宮 箱根元宮

あまりの銀世界に笑っちゃいましたよ!

少し、晴れてきました。

駒ヶ岳頂上

箱根元宮

箱根元宮

下界に降りて、箱根神社へ。

箱根神社

箱根神社

箱根神社

なんか変わり過ぎていて、びっくりしました。大好きだった龍神社が消えた気がします。敷地内の茶屋で天城映先生に「俺のうどん」をごちそうになり、お店の方に場所を確かめたら「ありますよ」と言われ、「見落としましたかねえ?」で、また行きましたが、やはりないんですよ! 謎。

俺のうどん

箱根神社 箱根神社

元宮がインパクトありすぎて、いや、楽しい一日になりました。まさかの銀世界。ロープウェイ代1,080円で味わえます。

昔撮った写真、話の流れで思い出しました。

駒ヶ岳頂上

2010年7月24日、駒ヶ岳頂上にて撮影。

やっと日常でございます

みなさま、いかがお過ごしでしょうか?
お盆休みのお疲れは出ていませんか?
え、まだ、お休みですって? なんて羨ましい!

おかげさまで、私もやっと日常です。
15、16日と横浜へ、翌17日は諏訪へ行くという無茶なスケジュールを
組んだため、体力は限界、日常は崩壊、目下、放心しております。
放心しつつ、いくつかのメールのお返事を出して、たまった洗濯物を片付けております。

日帰りで諏訪四社巡りというのは、やれば出来ますが、ちょいと強行軍で
行きは「ねむい、ねむい」、帰りは、「ねむいよー、ねむいよー!」でした。
諏訪は3回目、7年ぶりでしたが、どうも今回は勝手が違って面白かったです。

初回は2007年、とにかくミシャグチにひっぱられました。
ミシャグチは、建御名方神の前の土着の神様です。

2回目は2008年、御頭祭を見に行きました。
この年の私は、ちょいと何か入っていました。
まず、青柴垣神事を見学しに、島根の美保神社へ。
翌週、御頭祭を見学しに、諏訪へ。
さらに、ダメ押しで、次の週に鹿島、香取、息栖神社と回ったのです。

で、7年ぶり、3回目の諏訪。
もういろいろ忘れていて、「どうやって回るんだっけ?」でした。
自分がつけた過去の断片的な記録を読み返すと、「下社は、春宮が好き」と
書いてあるのですが、今回は、春宮、めっちゃ疲れたんですよねー。
面白いですよねー。
万治の大仏が障ったのかもしれません。

万治の大仏 参拝作法

7年のうちに観光スポットになっていて、前にはなかった参拝作法も作られていて、
「えー!」でした。
7年前も、「見ておくといいよ」スポットではありましたが、こんなに押してなかったはず。

観光地のお客様誘致の努力はわかりますが、正直、萎えました。
参拝作法を作れば、パワースポットブームの名残で話題にもなり、人も呼べるかもしれません。
でも、ちょっと落ち着かなくて、ざわざわした気持ちで帰りました。

今回、ご一緒したのは、聖地巡りの本をたくさん作っていらっしゃる方だったのですが、
結界を見つける天才で、ちょっと面白かったです。私の視界に入らない結界を
ちゃんと把握していて、「おお、さすがだ!」でした。

御柱ではなく、御頭祭に惹かれる私ですので、やはり上社エリアに入ると
元気になります。

諏訪
残念だったのは、月曜日だったため、神長官資料館がお休みだったことでしょうか。
でも、敷地内に入れて、ミシャグチ様の祠や古墳のそばにいけたので、満足しました。

諏訪

本宮は、びっくりしました。
「あれ??? こんなに大きかったっけ?」
「相撲にゆかりがあったはず」くらいしか、覚えていなくて。もうなんじゃそりゃなんですが。

本宮は、参拝の方向が2方向ありますし、やはり諏訪は謎の多い土地です。
ただ、今回は、ベールは閉ざされていた感じがします。
「まだ早いよ」
「準備が足らないよ」みたいな感じ。

足を運んでいろいろ思い出しました。蛙神事の蛙は、いわゆるカエルじゃなかったよねとか。
穴の中に入って、潔斎したとか。
ただ、すべて、ぼんやりとした印象で、ピントが合ってない感じがします。

いつだったか、どなたかに守屋山の上のイワクラに行くといいと言われた記憶が蘇りました。
今回は、そういう旅ではありませんでしたが、また、いつかよいタイミングが来たら、
ご縁がつながるでしょうか。
でも、何度も足を運んだころと違って、秘密は秘密でいい、謎は謎のままでいいと感じるようになったのです。
ご縁があれば、「ああ、そういうことでしたか!」がわかり、なければ、「不思議だね」で終わっていいのです。
大事なお役目を持っている方々にお任せして。

人のご縁も、時の移ろいの中で濃淡が出来るように、
神社さんや神様とも、濃淡が出来るのかもしれません。こういう揺らぎは、面白いですね。

お、本日3回目の洗濯物が出来たようです。干してきまーす!

諏訪四社巡り

諏訪

 

諏訪四社巡りに行きました。2008年以来、7年ぶりです。

いろいろ忘れていて、初めてのような感覚がありました。さすがに、御頭祭見学をした前宮は、覚えていましたが。

 

諏訪 諏訪

諏訪前宮

諏訪

諏訪は、複数の世界が交差している気がします。

石を食べたら♪

ルカンケ

 

お互いに誕生日を祝いましょう!で、お高めディナーに行きました。私の誕生日は1月だし、相手は7月なんですが、まあ、それはそれ。

で、まず、出てきたのは、石に見立てたパンとリエット。なんてカワイイんでしょう!

で、石を食べたせいか、なぜか諏訪に行くことになりました。

ミシャクジ様、8年ぶりです。人生は、不思議に満ちていますね!

20150810の空

回復のための時間

昨日、詰め込みすぎたせいで、調子が戻りません。

少し、文章を書いて慣らさないとダメなので、こちらを更新いたしましょう。

そーなんですよねえ。用事を入れると、疲れちゃうから、その回復のための時間が必要なんですよね。やっぱり、「無理」って思ったら、無理しちゃいけないんですね。しちゃうんだけど。

まあ、それはそれとして。

気分転換として、非常に有効だったのは、鎌倉散歩でした。
時間にしたら、2時間程度。でも、荏柄神社さんは、空間的に懐かしく、非常によかったです。
特に、右手にあがっていく「熊野権現社」。
久しぶりに、畏怖という言葉を思い出しました。

鶴岡八幡宮へ至る道のにぎわいが表の顔ならば、裏の顔、違う側面ですよね。
鶴岡八幡宮も、弁天社あたり、奥のほうが落ち着きます。
近代美術館にも、寄りたかったです。もうちょっと早くうちを出るべきでした。

鎌倉宮は、予想と違いました。
何か強く胸に迫るものがあるような気がしましたが、意外にあっけなく、優しさややすらぎを感じる始末。なんなのでしょう? そういう場所じゃないと思うのですが。
でも、ネットで探るだけで、いろいろな伝説があるんですね。
護良親王は、あの地で亡くならず、密かに運び出されて、隠されたとか、あの土牢ではなく、蔵のようなところに幽閉されたとか。

すっかり忘れていたのですけれど、隠岐に行ったときの記憶も蘇りました。

隠岐で一通り観光したのですけれど、記憶に残っているのは、日本刀でしょうか?
鈍く光るヤイバ。刀の名前は忘れてしまいましたが、ありようが記憶にひっかかっています。

遠い時代に思いを馳せたら、やっと仕事モードになってきました。よかった、よかった。
月曜日、頑張りましょう!

 

エディット・ピアフ

カミーユ・クローデルがきっかけで、エディット・ピアフに行きました。
意味がわからないですね。

カミーユ・クローデルのリーディング会、客席でオルガニストの笙仲間さんにお会いしたのです。
笙仲間さんのお連れ様は、ソプラノ歌手さん。なんと、私を会場に連れていってくれた編集さんの仕事仲間のお友達でした。
で、お二人から「10月にコンサートをやるから来てね」って言われたのです。

Hommage a Edith Piaf~エディット・ピアフ没後50年に捧ぐ~

エディット・ピアフは、知っているようで知らない、知らないようで知っている感じでした。
まあ、昔、宝塚よく見ていましたしね。
見ながら、『シャンテ・シャンテ・シャンテ』とか思い出してました。懐かしー。

ピアノとパーカッション、アコーディオンで、一気にパリへ。
ソプラノの村田望さんは、ちょっと切ない感じのナンバーがお似合いだと思いました。
パダン・パダンが良かったです。
アコーディオンの早川幸子さんは、おしゃれだなーと。
あとから伺ったら、「もうドキドキしちゃって」みたいなことをおっしゃっていましたけれど。
音を捉えるセンス、やっぱり違います。すごいなー。
まだ、御専門のオルガン、未体験なので。どんな世界に連れていってくださるのでしょう?
いつかぜひ!!!

会場が鎌倉だったので、少し早めに家を出て、神社めぐりを致しました。
鶴岡八幡宮からスタートさせまして。途中、荏柄神社さんにもお邪魔して、
鎌倉宮へうかがいました。
鎌倉宮、相当覚悟してうかがったのですが、予想に反して、やすらぎを感じました。

コンサート終了後、高円寺へ。
撤収中の魔女様たちにお会いして、帰宅致しました。

とても一日とは思えない濃さ。楽しかったです!
あ、移動中、仕事しました。働いてます。ハイ。

 

 

 

 

知れば知るほど面白い谷文晁の魅力・他

土曜日は、欲張りすぎましたっ。

朝から、3日目のウォーキング。

20130720 海

海鳥の中に、黒いコもいました。なんだろー?
カワウですかね???

それから、笙をちょっとだけ吹いて、お出かけです。
えっと、長いですよ! すごく詰め込んだので!
オアゾに行きまして、まず、自分の本を買いました(三冊のうち、真ん中ですよ!)。

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久しぶりに、「おとなりだあれ」をしてみました(笑)。
丸善さま、平積みしてくださって、本当にありがとうございます。

テクテク歩いて、三菱一号館美術館へ。珠玉の斉藤コレクション第二弾、
「北斎・広重の登場―ツーリズムの発展」です。

浮世絵、さっぱりわからないのですけれど、つくづく思ったのは、
「これは、行ってみたくなるなー」でした。
どんな国なの? このJAPANって!
もちろん、日本なのですが、今の日本とは違って、おおらかで、広々していて、
色鮮やかで。

14時からサントリー美術館にて、「知れば知るほど面白い谷文晁の魅力」という
特別講座を聞きました。事前の抽選制、参加費700円です。

講師は、秋田県立近代美術館館長・尚美学園大学大学院教授の河野元昭氏。
初めてお話を拝聴しますが、軽快で楽しい方ですね。
秋田県近代美術館は、頭文字を取ると、AKBだそうですよ。

谷文晁に関しては、過日のメンバーズ限定のスライドレクチャー、そして、
図録でだいぶつかんだ気がします。
美術史というよりも、歴史の教科書で「公余探勝図」が記憶にひっかかるか、
ひっかからないかの人物ですが、生前は大変な人気絵師でしたし、戦前までも
それは続いていたそうです。今は、なんでも鑑定団に出てくるくらいで、
「谷文晁に本物なし」などと言われちゃうくらい偽物が多いらしいのですが。

河野さんのお話、楽しかったのですが、朝から歩いたり、浮世絵見たりしていた
ため、もう眠くて眠くて、生あくびが出て大変でした。
ちゃんとコンディション整えていきなさいよって話ですね。
それでも、谷文晁というよりも、もうちょっと俯瞰的に美術史を見ることが出来たというか。

たとえば、江戸時代には、2つのピークがあったと考えられるそうです。
おなじみ、元禄文化。そして、谷文晁のいた化成文化。
後者は、町人文化で、谷文晁というのは、この時代においてシンボリックな人だったそうです。

谷文晁は「八宗兼学」で、いろいろな流派を学び、納めた人といわれているそうですが、
河野さんがあげていらしただけでも、八つの流派は余裕で超えていると。
いただいたレジュメから抜粋いたします。
・北宋画
・南宋画
・宋元画
・沈南蘋(しん なんびん・読むことすら、無理でした・笑。中国清代の画家、長崎に逗留)
・大和絵
・洋風画
・狩野派
・丸山派

これに、図録の板倉さんの論文を読んで河野さんも再認識したとおっしゃる「朝鮮画」も
加わるとおっしゃいます。

谷文晁は、初期の寛政文晁と後期の「烏文晁(からすぶんちょう)、蝶文晁」に
大きく作風が分かれます。これは、質素倹約を是とした寛政、そして、
派手で豪奢な文政といった時代性も関係しているだろうということです。
これまで、緻密な作風の寛政文晁が「よし」とされていて、後期は駄作ばかりと
考えられていましたが、それは、寛政文晁ひいきの萬鉄五郎氏などの評価が
強く影響しているのかもしれないそうです。

確かに、見る目がある文化人に「これはいい!」と言われれば、「そうなのか、
いいのか」と同調しちゃいますよね。

基本的になんでもこなす人でしたが、いろいろ学んだ谷文晁だからこそ、
出来たこともあるようです。
たとえば、松平定信……寛政の改革をやった老中です……に命じられて、
描いた風景画には、西洋画の手法である「陰影法」と「遠近法」が用いられていて、
定信が求める海防という観点からのニーズにこたえていたというお話でした。
当時は、カメラなどありませんから、国防を考えるうえで、要となる
ポイントをピックアップして描いていたのではないかという説もあるそうです。

だんだん、日本史の勉強みたいになっていますねー(笑)。

個人的には、前妻・幹々が亡くなった1799年、娘婿だった文一が亡くなった
1818年の前後で、何か変化がないかが気になります。
が、土曜日の美術館はダメです。人が多すぎて。
7月31日からの展示替えで、また、よいものが出るみたいなので、
再訪したいと思います。年代に注目して見てみます。

作風が多岐に渡り、鵺のようなとらえどころのない絵師なのですけれど、
なんとなーく、わかってきたというか。まあ、そんな感じでした。

サントリー美術館の後は、同じ六本木内で移動しまして、
ストライプハウスというギャラリーで行われた兄弟子の笙のミニコンサートに
うかがいました。
久しぶりに芋洗い坂、下りました。

途中、朝日神社さんを見かけ、ちょっとだけ、参拝してみました。
小さいけれど、いいお社ですね。
御祭神は……。
倉稲魂大神(ウカノミタマノオオカミ)
市杵嶋姫大神(イチキネシマヒメノオオカミ)
大國主大神(オオクニヌシノオオカミ)
大山祇大神(オオヤマツミノオオカミ)
北野天神(キタノテンジン)
お、予想以上にお祀りされていました。
なるほど、自分が惹かれた理由が納得いきます。なんだかご縁が
ありそうな神様たちばかりです。

ストライプハウスギャラリーでは、30日まで
「白井嘉尚ドローイング 白井洋子の光の繭」を開催中です。
この展覧会に「もりのなか 笙の音色」というイベントがあったのです。

豊かな色彩と音、コロンとした光の繭、楽しかったです。
大盛況でした。

ここから、さらに移動しまして……。
今度は、白金台の千年茶館どらロッソへ。
友人の誕生日パーティーです。
3階のテラスを解放していただき、ぼんやり飲みました。
どらロッソ

帰宅は、ほぼ終電。ふらふらで、日曜日は半分、使い物にならなかったです。
それでも、ちゃんと歩きましたよ!

日曜日、ウォーキング開始4日目の海です。三日坊主は、免れましたっ!
20130721 海

夕方なのが、御愛嬌。
ふと思いついて、万歩計アプリを入れてみたところ、自宅から海まで
往復でだいたい10000歩と気づきました。
昔は、10000歩歩けば、痩せたものですが……。
いまでは、びくともしませんよ……。

実は、ちゃんとしたスニーカーが片方行方不明で、適当な靴で歩いていたのですが、
家人が憐れんで、新しいやつを買ってくれました。
アウトレットもののニューバランス。
靴

これ、効きますね! 説明書に書いてある通り、「効く」ってところが、
完全に筋肉痛です。すごーい!!!
きょうも、後で歩くつもりです。頑張りまーす!
はあ、やっと週末が終わった気分です!

最後までおつきあいありがとうございます。みなさまも、よい一週間をスタートさせてくださいね!

 

お伊勢参りとオディロン・ルドン~夢の起源~

締切明けの章月、どこへ行くかと思えば、神社文化会の公開講演会です。
なんてマジメなんでしょう!!! 誰も言ってくれないので、自分で
自分に言っております。

テーマは、「お伊勢さまと神道文化」。

image

あ、でも、その前に、河鍋暁齋展も再訪しました。
三井記念美術館で、16日までなのです。
時間はなかったのですが、イヤホンガイドを借りました。
説明が入ることで、鑑賞のカンドコロがわかって、
非常に楽しかったです。いつか記念館にも行ってみたいです。

地下鉄とタクシーを飛ばして、國學院大学へ。
いよいよ、お伊勢さまです。

前半は、奈良大学名誉教授の鎌田道隆氏による講演でした。
「江戸のお伊勢参りと旅文化」

俗に「おかげまいり」といいますが、宝永二年、1705年のおかげまいりは、
ちょっと不思議な現象といえるかもしれません。
ということを、鎌田先生のお話で気づきました。

先生のお言葉をそのまま借りれば、「茶摘みをしていた人が、『私も行こう』と
茶摘みを投げ出して、伊勢を目指す」みたいな状況だそうです。
「子守しながら、ご飯を作っている主婦が火をかけたまま、『伊勢に行きたい』で
着の身着のまま出かけちゃって。旦那が『あいつ、財布も持たないで』で、
追いかけていく」そんな図だったとおっしゃいます。

そんなことが成立するのは、伊勢への参道において、
御接待の精神が息づいているからだと。
もてなす心。受け入れる器があったそうです。
同時に、物流でもあり……。

江戸時代は、下級層の人々の家出が多かったらしいですが、その理由に
「伊勢に行きたい」があって、仮に、仕事を放りだして伊勢に行っても、
それは、信心から起っていることだから、怒れないそうです。

まあ、それは、わかる気もします。
わかりにくいのは、「もてなす人々」でしょうか?

四国のお遍路さんのお接待が連想されますが、でも、実体験がないため、
いまひとつ、ピンときません。
鎌田先生は、25年、生徒さんと一緒に伊勢街道を歩かれたそうです。
初期のころ、助けてくださり、そのまま、街道の立ちより場所として
恒例化した一般家庭が、高齢化により、「もうお手伝いできません」と
お断りになったりするそうです。
現代の伊勢参りをする側としては、「せめてトイレだけでも」とお願いしても、
「きちんとしたおもてなしができないから、お断りする」んだそうです。
ここで、時間切れで話が終わってしまったため、それ以上はわからないのですが、
ちょっと面白い話ですよね。
もてなす側の心意気。接待の精神。

後半は、『皇室』の編集長・伊豆野誠氏による『遷宮のツボ』でした。
ざっくり言えば、伊勢のご遷宮についての解説なんですが、
お話の仕方が、「ダテや酔狂で、『皇室』の編集長じゃないなあ」と
いう感じでした。
いや、タダモノじゃないですよ!!!

導入は、神社検定弐級の伊勢ご遷宮の問題からの抜粋です。
「とりあえず、やってみてください」

わかるわけないです。
一般にいらない知識だから!!!

でも、そこで、聴講者に「考えさせる」ことで、聴く姿勢を作ってしまうわけですよ。
勉強していないとわからないことばかりなので、
たとえば、「伊勢ご遷宮における山口祭の『物忌』と呼ばれる童男、童女に関して、
間違っているのはどれ?」みたいなところからくるんですよ。
まず、「山口祭って?」です。
で、「童男、童女は、子供だってことはわかるけど……」で、常識的には終わります。

ちなみに選択肢は、こちら。
1.神様に仕えるために心身を正常に保った童男・童女のことである
2.古より神官の重要な祭儀に奉仕してきた
3.古より旧神領地から1年前に選ばれ、1年間、精進潔斎をして祭りに臨む
4.童男は紫草花模様の「半尻」と呼ばれる装束を、童女は「衵」と呼ばれる装束を着けている

わかるわけないですよねえ? あ、ちなみに正解は、3だそうです。間違っているのは、3ね!

で、「山口祭」とは、「童男」とは……と、説明してくださるのですが。
いやいやいや、説明されても、覚えられないですよぉ。
それに、神職になってご奉仕するなら、絶対に必要な知識ですが、そんなことまで
一般に求めてどうなるのでしょうか??
いや、逆に、マニアック過ぎて知りたくなるのも人情ですが(笑)。

ちなみに、全然知識がない私は、当てられませんでした。
なぜって、島根の美保神社の青柴垣神事の依り代さんたちのことを思い出してしまったせいです。
美保神社は、一年、潔斎するんですよね。
過去にご神事を見学したことがあるのですが、お二人いらした依り代の方のひとりが
完全に違う次元に行かれてしまって……。
素直に、すごいと思いました。
その後、ちょろっと調べた感じだと、毎年、1人は神がかりになるそうです。
ご神事って、本当にすごいと思いました。

あれ、話がズレちゃいましたね。

遷宮のプロセスをスライドで見せてくださるのですが、これがもう
素晴らしいのですよ。神宮の杜の美しさ、清らかさ、そして、
祀りつづける人々の思いが、写真から伝わってきます。
木を育てる人、選ぶ人、運ぶ人、それを、お社にする人、
神様にお移りいただく役目の人、本当にたくさんの人がいないと、
ご遷宮は成り立たないのです。

でも、今、伊勢はものすごーく混んでいるらしいので。
私は来年でいいかなって思っております。
ご縁があれば、うかがうかもしれませんが。
静かなお参りがしたいです。

おもいのほか、早く終わったので、新宿に出ることにしました。
目的は、損保ジャパン東郷清児美術館です。

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来週23日まで、「オディロン・ルドン~夢の起源~」がかかっております。
昨年、三菱一号美術館でもルドン展をやっていましたし、
基本的に、国内のルドン展は、岐阜県美術館なしには成り立たないと聞きますので、
どんなものかなーって思いつつ、うかがいました。

黒の時代の作品は、重複もあるのですが、美術館が違うと見え方も違います。
さらに、ボルドー美術館からの借り入れ作品が、素敵で。

「モルガの海」、そして、絶筆になったといわれる「聖母」にうっとりです。
ルドンには、弱くて。
昔から、それと意識せず、好きな絵のポストカードを買って、それがルドンだったりしていました。

理由はよくわからないし、黒の時代の大半は苦手なのに、でも、好きなものは
バカみたいに好きなんです。
「悲嘆」、「セイレーン」など、もうゾクゾクします。

いつか岐阜県美術館で、所蔵品展を拝見したいです。
そして、願わくば、ボルドーへ!!!
「モルガの海」も、「聖母」も、ボルドー美術館の作品でした。
この先いつかまた、会うことが出来るのでしょうか???
ルドンが一面にダーッと並ぶ展示法、なんともシンプルで、壮観でした。
23日までにもう一度行かれるといいのですが……。どうかしら? 難しいかもしれませんね。
ご興味のある方はぜひ!

相変わらず、知恵熱ライフ、続行中でございます。

貴船

昨日、急に思い立って、京都へ行きました。
詳細は、アメブロを見ていただくと……。

ひとりで考えを整理しながら行くつもりが、
なんだか日常よりも人に会い、時間に追われる
予想外の展開になりました。

京都といえば、みなさまは、どこを思い浮かべますか?
私は、まず、貴船なのです。

叡山電鉄の駅から見ると、神社と逆の方向に鳥居があるのが
わかります。
おそらく、それが一の鳥居で、あるとき気づいて。
でも、いつも時間がなくて「次回は!」と心に決めておりました。

今回は、朝出発を決めたのに、なぜか車を出してくださる方が
現れて、戸惑いました。
でも、きちんと主張はしなければ!
「えっと、貴船はひとりで回りたいのですが」
ここまでハッキリ書いたのに、なぜか、これはスルーされました。
なぜ?

とりあえず、お会いしたら、「きょうは一日空いているよ」だったので、
もう諦めて、「じゃあ、お世話になります」となりました。
「あの、どうしても一の鳥居は潜りたいのですが」
「かまへんよ」
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念願の一の鳥居です。隣には、舵神社があります。

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「やっと、来られた!」
そんな思いがあります。

震災のとき、水が汚れました。
震災から一ヶ月もしないのに、私用で関西ひとり旅を予定していて、
自粛ムードの中、相当迷ったのですが、
「そうだ、貴船さんに行こう! 行って、水のお願いをしよう」と
思い立ち、自分にゴーサインを出しました。

あのときの関西旅行は、もうショックの連続でした。
だって、関西、日常なんですもの。
東京は、節電で真っ暗で。流通もまともに機能していなくて、
いつまた揺れるかで、びくびくしているのに、関西はのどかなものでした。
友人に会いましたが、そのときの話題は
「大阪に伊勢丹が来る」で、心底びっくりしたものです。
私は、「水が汚れませんように」で、わざわざ京都下車しているのに。
ホテルで、うがいしようとして、「この水大丈夫?」と反射的に思い、
「大丈夫に決まっている」と、しばらく笑いました。
神経過敏になっていて、どうにもなりませんでした。

でも、これは立場が違えば同じことで、阪神淡路のときにリアルに
感じられたかと言えば、まったくそんなことはなく、
中越地震のときにどうだったのかといえば、本当に他人事でした。
だから、関西旅行は決行でよかったのです。
自分の無神経さ、無関心さを自覚できました。

そのときの貴船も、素晴らしくて。

ただ、次に行ったときは友人連れで、これはダメでした。
私にとって貴船はすごく大事な場所なのですが、人がいると
ちょっと次元が変わってしまうのです。
ここは、一人で参る場所だと痛感しました。
だって、水のお礼でうかがうつもりがお礼を言わずに終わったのです。
帰宅してから、相当焦りました。なにやっているんだろう?と。
苦しいときの神頼みかと。

だから、今回も、本当に一人で行きたくて。
一人で貴船に行くのが、旅の目的でした。
が、その願い、あっさり破られましたが。

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例祭日なので、すべての摂社さんにも
捧げものがしてあり、貴船全体が活気に満ちています。

普段は、異界の気配が濃厚ですが、
今回は人間の営み、思い、自負心などが伝わってきます。

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奥宮の緑。

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最近、「舟」が気になります。
運命を運ぶもの。
運命を渡すもの。
「舟」が気になって仕方ありません。

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参道にあるこの木は、大きな洞を持っています。
正面から写真を撮ったら、天狗の顔と人の顔が
映っているような気がして、あわてて消しました。

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清らかな水の流れ。

今、過去の日記を見直して笑ってしまいました。
引用しましょう。

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バスを降りたら、道連れが出来た。
「初めてなので、ついていっていいですか?」
どうぞって、する。

簡単に案内しながら、進む。ただ、きょうは、神様に水のお願いに来たつもりだったので、微妙に弱る。

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2011年の水のお願いの日の貴船の写真です。
光と安らぎに満ちていて、写真を見るだけで、
今でもあの日の切実さ、それを受け止め、打ち消してくれた
貴船という場所の力が蘇り、胸が締め付けられます。

そして、どうも私は「一人」にはなれないみたいですね(笑)。
この日は、5組の人に写真を頼まれたと書いてあります。
どんだけ、人にまみれる人生なのでしょう?

貴船に行くと、私は非常に元気になり、健やかになり、
そして、縁が整います。またいつかうかがいましょう。

出来たら、一人で。
でも、きっと誰かと、ね。