ドクターギルの笛

入院六日目、一時間おきにナースコールをする迷惑な患者です。

ちりあくたのサイズの不純物が詰まるため、いちいち悶絶しています。それが、一時間おきです。睡眠すら、許されません。

毎回、脳内BGMがかかりまして、なんだろう?と考えていたら、わかりました。

キカイダーのドクターギルの笛です。

なんというマニアックな!子供のころ好きでしたが、設定の細かいことは覚えていません。しかし、刷り込みなのでしょうか? 聞こえてきます。ドクターギルの笛=苦しみなんでしょうか?

あまりに痛くて、捕虜になった気分や拷問、魔女狩りを連想します。私も持たないし、看護師さんたちにも、負担がかかります。たまに呼び出されるドクターたちは、揃ってのんきで「へえ、痛いの?」みたいなノリで、その温度差にびっくりします。

痛いよ!

脳内キカイダーだよ!

そう言っても、通じないだろうなあ。

腎臓は元気になったかもですが、本体は痛んでいます。ボロボロです。「痛み止め使っていいから」みたいな気楽な態度のドクターに、「いや、原因を取り除いてくださいよ」と目で訴える日々です。看護師さんは親身になってくださいますが、ドクターの理解が遠く、気が狂いそうです。あ、だから、ドクターギルの笛なのかな?

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