季節柄でしょうか。
ちょっと胸が痛むあれこれがあります。
昔、弟が野球部で、そのころ、母がつぶやいた言葉を思い出すのです。
「親がいかないと、ダメなのよね。グランドの整備をする父兄には勝てない」
「なにそれ、変なの」って思って、流しちゃったのですが、30年経っても流れてなかったです。
意外に覚えていました。
この前、甥がこんなことを言ってました。
「夏休みの自由研究はやめて、ワークにするよ」
なんでも、ポイント制になっているんですって。
ワーク、ドリルみたいなやつだと、上限が50ポイントだったかな?
自由研究だと下限が30ポイントで、よく出来れば、50ポイント以上の加点があります。
「オレ、独創性ないから」
えー、どうだろう??? 独創性なんて、今の年齢でわかるわけないじゃん。大人になって出るかもしれないよ?
でも、もう受験生だから、いっそ、それでもいいかもねで賛成したのですが。
だって、いまどきの自由研究、親の協力前提ですよね?
友人の家が相当お父さんのサポートつきで、県の入賞を競っているレベルで、
ちょっと知っているのですが。
アレには太刀打ち出来ませんよ。親の興味関心や仕事が、子供の自由研究に関係しているんですもん。
一体、親の協力前提の評価って、なんなんでしょう??? おかしくない?
うちには子供がいないから、かえって冷静に言えるんだと思うのですが、
親の上げ底で競い合う世界、変じゃないですか?
この前の高校野球の地区予選をのぞいただけでも
「えー、お母さんって、こんなに働くの?」でした。
応援してくれる人達への気配り、サービスが本当に大変そうでした。別に強豪校じゃないですよ?
それでも、ものすごく、気を配っているのが見て取れました。
習い事をさせていて、その道のプロになるのは、それ以上ですよね。
送り迎えは当たり前、付け届けだってあるかもしれない。
寄付もあるでしょう。
クラッシク音楽などは、21世紀の今だって、家が裕福じゃないと、親に教養がないとつらいですよね。
というか、ありえないですよね……。
理想を言えば、自由競争なんでしょうけれど、今時、そんな理想論は通用しないのかな?
二世、三世が、政治の世界でも、芸能界でも活躍する時代、もう仕方ないのかなあ?
だから、私たちは、天才に焦がれるのかもしれません。
親とか関係なく、突発的に現れる絶対的な存在。
努力を効率的に活用してしまう天才。
お金をかけられなくて、ごめんね。
行ってあげられなくて、ごめんね。
自由研究、手伝えなくて、ごめんね。
親が子供に謝るのって、おかしくない?
この理屈だと、お金持ちで、子供のニーズに全部応えられる人じゃなきゃ、子育て出来なくなっちゃう!
貧乏だけど、スター。
放任主義だけど、スポーツの看板選手。
親と無関係に、バンバン入賞。
それは、一握りなのかなあ?
ま、学校がすべてじゃないから。
「うちは貧乏だなあ」とか、「〇〇ちゃんちみたいにやってもらえない」でも、
どうぞ、腐らずに、才能やヤル気を温存してください。
あなたに力があれば、きっと世界はあなたに振り向きます。
大事なのは、あなたが夢を追いかけること。
世の中は、理不尽だし、アンフェアだし。
親は選べないし、選んでいる説もあるけれど、もう仕方ないし。
でも、そういう中から、本物になればいいですよね!
逆に、出自が豊かだったり、親が協力的ならば、それを踏み台にしてどこまでいけるかですよ。
天才になってみたいですね。
でも、天才は、案外つまんないかも。孤独かも。なったことないからわかんないけど。
とりあえず、ベストを尽くして、イケるところまでイキますか。着地がよくわかんないけれど、なんか前向きになったから
きょうは、よしとします!