前回の続き。
珍しくアポが4件もあるのに、財布を忘れた章月綾乃大ピンチ。
モバイルSuicaでなんとかしたいところですが、最後は現金決済ですから、どうにもなりません。これじゃ買い物に出掛けたのに、財布を忘れた愉快な人だよ!
まず、翌日会う友人に「きょうは、会社にいる?」と打診したら「入稿だからいる」と返事があり、「入稿」に怯みましたが、背にはらはかえられません。「すまん、お金を貸してください」しました。
「7000円しかないけど足りる?」
…足りますが、万一、入稿でタクシー帰りになったとき、現金がないのは申し訳なさすぎ。入稿の人に「下ろしてきて~」も言えません。「他当たるから、大丈夫」で流しました。
次に、最後の飲み相手の一人に「サザエです。最悪、立て替えていただけますか?」とメールでお願いしました。
三番目に、仲良しの先輩たちに「サザエさんになっちゃったら、どうすればいいてますか? きょうの打ち合わせ相手、初対面なんです」と人生相談をしておきました。もしかしたら、どなたか近くにいらしてるかもしれないじゃないですか!
最後に、仲良しの編集さんに「きょう、会社にいらっしゃいます? お金を貸してください。いまから、別フロアで打ち合わせです」と泣きついてから、やっと1件目の打ち合わせです。
こちらが長くかかりまして、さらに、終わりがけに、別の編集部の方とも「ちょっとだけ」で打ち合わせをし、終わったら次の打ち合わせまで15分しかありませんでした。ぎゃあ!
スマホを見たら、「貸しましょう。貸しましょう」と快諾メールが!
神はいました!
金の無心に別フロアに行き、「時間あります?」「すみません、まったくなくて」「いくらですか?」「一万円お借りして大丈夫ですか?」で、文無しは、一万円手に入れました!パラララ!
もう10分しかないので、タクシーを捕まえ、タクシーの中で「立て替え、大丈夫です」、「サザエは、借金しました」、「ありがとうありがとう、あなたは神です」、さらに「すみません、5分10分遅刻します」をバシバシ出して、打ち合わせ2へ。
10分遅刻でなんとかつき、名刺入れを出すべく、鞄を見たら~!
打ち合わせ1の入館証が「やあ!」と借金暮らしの私に明るく挨拶してきました。あああ! 借りるのに夢中で返すの、忘れたあ!
打ち合わせは、完璧でした。1~3まで、資料あるからスイスイ。が、入館証は、一社だけでいいのに、二社分ありますよ。どうすんの、これ?
失礼してから5時間、返却にうかがい、しょっぱい気持ちで最後の現金決済にも遅刻したのでした。
教訓。
「サザエさん防止に隠し金は、必ず!」
関係各位、お騒がせしました。
ま、ネタにはなりましたよ。「お財布がないのに、ホラ、他社の入館証はあるんですよ。きょうの私のヤバさ、伝わります?」と。ルルルルルル~、んがっとと。