存在感がありすぎる後見

富士山

昨日は、打ち合わせと歌舞伎を少々。

歌舞伎座の昼の部を拝見しました。体力と仕事の関係で、『将軍、江戸を去る』は、最後の10分だけ。最後の10分ですから、「外で待ちます」してたのですが、ホタルの方々が「大丈夫、転換ですから」と熱く誘い、正面玄関の脇のモニターの前に置いていただいたパイプ椅子に座るよりは~で、素直にラストシーンだけ拝見しました。松竹の方、サービス精神旺盛ですね。

愛之助さんは、人気があるんですね。でも、私の気を引いたのは、えらく色っぽい後見で、真ん中じゃなく、後ろばっか見てました。

おそらく、中村京蔵さん。あとから、「勘定奉行にお任せあれ」の人だよと教えていただき、勘定奉行にお任せあれから、あの後見にあるまじき色香は再現できないなあと思いました。なんというか、終始空気がピンと張っていて、たいそう美しかったのです。

『沼津』は、妹エピソードがわかりにくく、兄ちゃん、踏んだり蹴ったりだな~が、正直な感想です。

それと知らずに親子が自然に引き合い、よりそう姿は、非常に温かくよいのですが、妹に懸想する流れの処理が甘く、客をくすぐるエピソードとして仕込まれたにしても、これ、背景に血のつながりという禁忌があるんだよね~で、うまく入ってきません。

それに、現代の感覚では、兄ちゃんの言い分が道理で、父ちゃん、無茶を言い過ぎ、親子の情にすがり過ぎだろ~ですよ。この違和感を補うのが、教養というものだと思うのですが、あいにく、持ち合わせがなく~。お約束を知らないと堪能しきれない側面もありますね。

ともあれ、歌舞伎の非日常感には、癒し効果がありました。私も、頑張ろうと思いました。

帰りがてらに海に行きましたら、妹猫がいました。元気そうでした。が、私を見ると逃げますね。あんなになついていたのに!

夜中にまたもや黒猫さんに起こされ、おやつをあげたり、窓を開けたり、甲斐甲斐しくやっていましたら、グルさまも動いていて、部屋のドア越しにフードを差し出したら、手から食べてくれました。

目が冴えたので、少し、仕事もして~。

午前3時が、黒猫さんの就寝タイムとつかみましたぞ。それまでは、うるさい、うるさい(笑)。

ボチボチやっちょります。

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