怖い絵展

怖い絵展

混雑必至な『怖い絵展』、頑張って見てきました。

狙って、土曜日の夜間公開に行きましたが、読みが甘すぎました。しまった、これ、若い世代のカルチャーみたい!

デートスポットかよ! で、己の読みの甘さを悔やみましたよ。

美術館とカップル、無駄な混雑しか生みませんから、軽く絶望しました。だって、考えてもご覧なさい。美術鑑賞は、マイペースで完結しますが、デートでバラバラに見ます? 見ないでしょ? かくして、無駄な待ち時間だらけになり、手をつないだり、身体寄せ合ったりで、動かない山があちこちに生まれるのです。むーん。

とりあえず、30分待ちだったので、椿屋さんで、素直に30分待ちました。1100円もした男前パンダラテは、こちらです。

パンダラテ

時間調整が功を奏し、10分待ち表示、正味5分待ちで入れました。入れましたが、まあ、混んでいました。前半は後で空いたときを狙って見ることにして、後半から攻めてみました。

まあ、でもね〜、混雑を耐えるほどではないわけ。

目玉の《レディ・ジェーン・グレイの処刑》は、確かにキレイです。キレイですが、これだけ持ち上げられちゃうと、感動の押し売りに近く、んーと、になります。自分で出会ったら、違う感想を持つかもしれませんが。

他も、このモチーフなら、もっとグッとくるやつ、見たことあるよなあ〜が大半で。たぶん、アート好きで、マメに美術展に足を運ぶ方は、同じように感じるはずです。

見たことなくて、「いいなあ」は、チャールズ・シムズ《ワインをたらふく飲む僕と君にこれがなんだというのだ》でした。いいなあ!

セイレーン

ま、かくして、話題の企画展に乗ってみました、混んでいました的な印象しか残らなかったわけですが、それでも、セイレーンもあったし、キルケにも会えたし、楽しかったですよ。ミュージアムショップ企画にも、乗ってみました。

美術好きな人は、脳内で手前勝手に、補完するとして。

問題は、メインターゲットの「話題だから来ました」層なんだけど。混雑で、嫌にならないかな? 期待した怖さに会えたかな?

ちょっと心配しちゃいますよ。

Twitterでもつぶやいたけど、私は、久世光彦さんの『怖い絵』が本当にぞくぞくして。美術館に行く習慣の前に出会ったせいかもだけど。

無意識に探している気がします。暗闇とほの灯り、死の島、死の都の怖さを。

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