たぶん、謝恩会で一言、二言お話をした。
猫の話。
たった、それだけ。
作品は拝読していて、セクシー田中さんも単行本で追っている。
へえ、ドラマ化するんだと思っていた。
そこからのまさかの訃報。
自分もダムの中に落ちていくようなイメージが消えない。
漫画家さんたちのコメントが、胸に響く。
友人の編集さんもダメージを受けている。
部署が違ってもこれだ。
担当さんは、どれほどつらいか、苦しいか。
親友、戦友かもだけど、同業者の方も、励ましたり、
慰めたり、大変だっただろう。
一緒に作品を作ってきたアシスタントの人たちも
今、どうしていいかわからないだろう。
だれも、予想しない。
でも、選んだ答えはよくわかる。
そこしかないように思えた。
冷たいダム。そうか、氷が張っているかもしれないね。今の季節。
芦原先生、ダメだよ。ダムを管理している人たちもいるってご存じでしょ?
誰にも迷惑がかからないように、考えて考えて。
たどり着いた場所がそこで。
どこかで回避する道があればよかったね。
今回は見つからなかった。
顔を上げて、視野を広げて。
もっと可能性を探って。
描いていただきたかった。ただ、それだけ。
安らかにお休みください。