昨日、考えさせられることがありました。
混み合う電車の中で、子供が三人だらしなく寝そべっていました。お母さんは、ひとりで三人連れて、大移動しているようでした。
一番上が小一か、小二くらいの女の子。子供がよくはいている薄いひらひらのミニスカートです。下は3歳と2歳くらいの男の子が二人。お母さんは、下の子たちをなだめるためにスマホを見せたりしていて、上の子が寒い寒い言ってるのは、無視してました。
「ママ、寒い」
寒いよね、電車の中、冷房入ってるもんね。
ママは、「立てば?」と言い放ちます。
娘さんは、ヤダと言い、体育座りをしてパーカーをテントのようにして足を隠します。
その周りに、また2歳くらいの違う男の子がいて、混んでいる電車にグズっています。若い黄色いスカートはいたママがグズる我が子を持て余し、まわりが見兼ねて「スキマに座る?」してました。
ママ寒いチームが詰めれば、よそのぐずってるコ、座れるのに。すごい世界! こんなに混んでいるなら、下の子、膝の上に乗せないのかな?
また、しばらくすると、バギー+三歳くらいの女の子が乗ってきました。身なりもキレイ、お行儀のよいコです。ママ寒いチーム、あなたのとこのチビちゃんと同じくらいのコだよ? 詰めて座らせてあげなさいよ!
しかし、ママ寒いのママは張り詰めているし、まわりの目もあるし、私も何も言えませんでした。それに、お行儀悪いママ寒いチームがぐにゃぐにゃする隣に、お行儀いい三歳児、座りたくないかもしれませんし。
気づいたら、黄色ママの子供は、ママのもとに戻ってきていて、疲れた、立ちたくない、グズグズグズグズしてました。
怖いのはこれからで、乗り換え駅が来て、かなり空いたんですね。お行儀のよいコも、降りました。
が、だれひとり、黄色ママに席を譲りません。大人が我先に、椅子を取り合います。
えー? もうこのコ、ぐじゃぐじゃなのに?
誰も助けてくれない。いや、隙間に座らせてくれた人はいましたよね。が、子供はママといたいのよね。
黄色ママは、7センチくらいのヒールを履いてました。若いママ、ミニスカートにハイヒール。まだ女でいたい。お出かけだから、おしゃれをしたい。
やっと降りる駅が来たので、子供たちがいない側から降りました。
なんですかね、あの地獄みたいな世界!
で、朗読劇を挟み、友人の二歳児を迎えに、友人の実家〜友人宅へ。
また、この二歳児もぐじゃぐじゃで、両手つないで歩きたがります。ぐねぐね。大人4人いますが、ひとりはバギー、ひとりは拒否られ、ママとあやのちゃんと手をつなぐで、ぐねぐねぐねぐね。
友人は、バギー必須タイプですが、こちらのお嬢様は、私が知る限り、ほとんどバギーに乗りません。それでも、眠ったときのために、いつもバギーつきです。
ちゃんと歩くか、バギーに乗って?
両方、答えはノー! イヤイヤ二歳児、どうにもならず。無理やり乗せたら、泣き喚くでしょうし。うちのコなら、また考えますが、友人の子とはいえ、よそのお子さんですしね。
そう考えると、ママ寒いのママは、ぐにゃぐにゃ三人組でしたが、騒がせないだけでも、たいしたもので。
軽く、地獄。
一番驚いたのは、黄色ママの子供に誰も席を譲らなかったことです。そこに、乗客の大半のゆるやかな敵意と無関心があり、ママたちもわかっていて、弾いていて、鋼鉄のブロックで。
老人たちも、「私、老人に見えないのね」風に立ってます。若者や中年は、スマホに夢中で遮断しています。
私は何も出来ず、友人の子のぐにゃぐにゃもまっすぐに歩かせることも出来ず、寒がる子供になにも渡せず、渡したら変なんだけど。
子供優先の車両作ったら、どうなんだろう?
世界の断絶がそこにあり、いろいろ考えてしまいました。